【徹底解説】遺品整理の費用相場とは?安くする5つのコツと優良業者の選び方
2025.12.26

- 遺品整理ってどのくらい費用がかかるの?
- どうやって料金が決まるの?
- 費用を安くする方法が知りたい
こんな悩みにお答えします。
遺品整理をプロに任せたいと思っても、やはり気になるのが費用ですよね。早く遺品整理を進めないといけないのに、費用相場をなかなか把握できずに躊躇している方も多いのではないでしょうか。
結論、遺品整理でかかる平均費用は30万円というデータがある一方で、遺品の量や周辺環境などさまざまな要素によって大きく異なります。
この記事でわかることは、以下のとおりです。
- 遺品整理でかかる費用の相場
- 遺品整理の費用を上下させる6つの要素
- 遺品整理費用は『相続人』が負担しなければならない理由
- 遺品整理でかかる費用を安くする5つのコツ
- 遺品整理を業者に依頼する3つのメリット・デメリット
- 遺品整理の業者選びで失敗しないための5つのポイント
- 自分たちで遺品整理するときの費用相場
どれくらいの費用がかかるかを知らないと、料金トラブルやぼったくり被害に遭うなど、取り返しがつかなくなり損することも。
遺品整理でかかる費用が知りたい方、どれくらいかかるか不安な方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【間取り別】遺品整理の費用相場

総務省によると、遺品整理でかかる費用の平均は30万円と報告されています。
参考:総務省『遺品整理のサービスをめぐる現状に関する調査結果報告書 令和2年3月』
とはいえ、同じ遺品整理業者に依頼しても、作業現場の状況によって費用は大きく変わりますので、下表も参考にしてみてください。
| 間取り | 作業人数 | 作業時間 | 料金 |
| 1K・1R | 1~2人 | 1~3時間 | 50,000円~80,000円 |
| 1DK・2K | 2~3人 | 2~4時間 | 90,000円~120,000円 |
| 1LDK・2DK | 2~5人 | 2~6時間 | 130,000円~160,000円 |
| 2LDK・3DK | 3~7人 | 3~10時間 | 170,000円~200,000円 |
| 3LDK・4DK | 4~8人 | 3~12時間 | 210,000円~240,000円 |
| 4LDK以上 | 4~10人 | 6~15時間 | 250,000円~ |
※オモイデに掲載する遺品整理業者の料金相場より
上記の費用には次のようなサービスが含まれています。
- 遺品の仕分け
- 不用品の回収・処分
- 遺言書や通帳、貴金属などの貴重品の捜索
- 買取品の査定
- 作業経路の養生
- 合同供養
- 作業後の軽清掃
一戸建てであろうとマンションであろうと、費用に関する基本的な考え方は同じですが、次項では費用を上下する要素について深掘りします。
【エリア別】遺品整理の費用相場
遺品整理の費用は、お住まいの地域によっても相場が異なります。
なぜなら、人件費や車両の維持費、廃棄物の処分費用などがエリアごとに違うためです。
下表のように、一般的には都市部のエリアは地方に比べて費用が高くなる傾向にあります。一方で、地方都市や郊外では、比較的安価な場合があります。
| エリア | 1K | 1LDK/1DK | 2LDK |
| 北海道 | 50,000円〜80,000円 | 90,000円〜130,000円 | 150,000円〜230,000円 |
| 東北 | 45,000円〜75,000円 | 85,000円〜125,000円 | 140,000円〜220,000円 |
| 関東 | 55,000円〜80,000円 | 100,000円〜140,000円 | 170,000円〜240,000円 |
| 東海・北陸 | 50,000円〜80,000円 | 95,000円〜135
,000円 |
165,000円〜245,000円 |
| 関西 | 50,000円〜80,000円 | 90,000円〜130,000円 | 160,000円〜240,000円 |
| 中国・四国 | 45,000円〜70,000円 | 85,000円〜120,000円 | 145,000円〜220,000円 |
| 九州 | 45,000円〜75,000円 | 85,000円〜125,000円 | 145,000円〜230,000円 |
また、北海道のように広大なエリアでは、遺品整理業者の拠点からの距離によって出張費が加算される可能性も考慮しなくてはなりません。
同じ都道府県内でも遺品整理業者によって料金設定はさまざまなので、複数の遺品整理業者から見積もりを取り、お住まいの地域の相場を把握することが重要です。
遺品整理の費用を上下させる6つの要素

遺品整理にかかる費用はあくまで目安にしましょう。
なぜなら、以下の6つの要素で変わるからです。
- 間取り
- 遺品や不用品の「量」
- 遺品や不用品の「種類」
- 家まわりの環境
- 作業日程
- オプションの有無
作業現場の状態に大きく左右されますので、あなたの場合は高くなりそうか、安くなりそうか、照らし合わせてみましょう。
間取り
費用相場を示した表のとおり、間取りによって費用は大きく変わります。
部屋数が多いと作業する量と時間が増え、スピーディーに進めるには作業人数が必要ですので、その分の人件費がかかるからです。
遺品や不用品の「量」
遺品や不用品の「量」によって費用は変わります。
量が多ければ、
- 作業人数
- トラックの大きさ
- トラックの台数
などが増え、人件費や不用品の処分料なども多くかかるからです。
同じ1LDKでも遺品や不用品の量が多ければ、費用の差は大きくなります。
遺品や不用品の「種類」
遺品や不用品の「種類」も費用に影響を与えます。
その理由は、以下の2つです。
- 遺品整理業者の買取サービスによって、遺品や不用品が売れるかどうかで費用が異なるから
- 資源ごみが多いか、家電や粗大ゴミが多いかによって、処分費やリサイクル料金が異なるから
なお、以下のような価値のあるものは買い取りしてもらえますので、作業料金が0円になったケースもあります。
- 貴金属
- 美術品
- 製造5年以内の家電 など
一方で、買い取りされない家電4品目はリサイクル料金がかかりますので、一概に相場の費用だけで判断するのは避けましょう。
家まわりの環境
次のような作業現場の環境によっても費用は変わります。
- 家の近くまで車が入れるか
- 家の前に車を停められるか
- (マンションの場合)エレベーターがあるか
家に車を横付けできない場合など、搬出する距離が長くなると人件費がかかりますし、パーキングに駐車すれば駐車料金もかかります。
マンションであれば、エレベーターがないと階段の上り下りに時間がかかりますので、遺品や不用品を搬出するための作業員が必要になり、人件費がかかります。
追加料金を発生させないためにも、見積もり段階できちんと相談しておきましょう。
作業日程
作業日程によっても費用は変わります。
特に、以下のような対応を急ぐケースでは、日程調整して短期間で作業を終わらせる必要あるため、作業人数がかかり人件費が高くなる傾向があります。
- 賃貸の退去まで時間が迫っている
- 遺産分割協議を急ぐ
- 相続税の納付まで時間がない
なるべく費用を削減するには、日程にゆとりを持ったり、遺品整理業者の指定する日程で作業を依頼したりするのがおすすめです。
オプションの有無
オプションの有無によっても費用は変わります。
特に、故人の遺体が腐敗している場合などは、血痕や体液などの特殊清掃が必要になるため、状況にもよりますが費用相場より数万円~数十万円かかります。
オプションサービスは頼むほど費用は高くなる一方で、プロに任せて手間や時間を大きく短縮できるメリットも。忙しい方や遠方に住む遺族にとっては便利なサービスです。
オプション料金は遺品整理業者によって料金やサービス範囲が異なりますので、2〜3社以上で比較することをおすすめします。
無料オプションサービス
遺品整理業者によっては、顧客満足度を高めるために基本料金内でさまざまなサービスを無料で提供しています。
たとえば、以下のようなサービスが無料で提供されています。
- 買取できる品物の査定や鑑定
- 作業後の簡単な掃き掃除
- 遺品の合同供養
- オンラインでの見積もり対応
- クレジットカード決済
- 女性スタッフの指名
- 不動産会社の紹介
相続に関する手続きで不安がある場合に、提携している弁護士や司法書士といった専門家を無料で紹介してくれるサービスも、遺族にとっては心強いサポートです。
見積もりの際に、どこまでの作業が料金に含まれているのかをしっかり確認し、自分の家の状況に合わせて有効活用しましょう。
有料オプションサービスの費用相場
基本作業以外の専門的なサービスは、有料オプションとして提供されるのが一般的です。
| 作業内容 | 料金 |
| エアコンの取り外し | 無料~6,000円 |
| バスタブ・風呂釜の取り外し | 10,000円〜 |
| 畳の撤去 | 3,000円〜 |
| 車やバイクの回収・廃車手続きの代行 | ・車:15,000円~
・バイク:8,000円~ |
| 形見分けの梱包・配送 | 無料~5,000円 |
| 遺品供養(合同供養は無料サービスで実施する業者が多い) | 20,000円~ |
| お焚き上げ | 3,000円~ |
| ハウスクリーニング | 10,000円~ |
| 消臭・消毒作業 | 10,000円~ |
| 害虫駆除 | 10,000円~ |
| 原状回復リフォーム | 要見積もり |
| 家屋の解体 | 1坪20,000円~ |
| 特殊清掃 | 数万円〜 |
これらの費用はあくまで目安であり、作業の難易度や範囲によって費用は変動します。
必要なオプションがある場合は、必ず事前に見積もりを取り、料金と作業内容を細かく確認することがトラブル回避につながります。
一般的に遺品整理費用は『相続人』が負担する
法律上、遺品は故人の財産の一部とみなされるため、その管理や処分にかかる費用は、財産を相続する権利と義務を持つ「法定相続人」が負担するのが原則です。
相続人が複数いる場合は、全員で話し合い、費用の分担方法を決めます。
たとえば、相続分に応じて負担割合を決めたり、代表者一人が立て替えて後から故人の遺産で精算したりする方法があります。
相続放棄をした場合は支払い義務が次の順位の相続人に移るため、誰が払うかについては親族間での確認が必要です。
【要注意】遺品整理に携わると相続放棄できない
故人に多額の借金があるなどの理由で相続放棄を検討している場合、遺品整理の進め方には細心の注意が必要です。
なぜなら、相続人が故人の財産の一部でも処分したり、自分のものにしたりすると、財産を相続する意思を示した『単純承認』とみなされ、相続放棄できなくなる可能性があるからです。
たとえば、故人の預金を引き出したり、価値のある骨董品や貴金属を売却したりすると、相続放棄が認められなくなる恐れがあります。そうなると、プラスの財産だけでなく借金などのマイナスの財産もすべて引き継ぐことになります。
相続放棄を考えている場合は、遺品整理に着手する前に必ず弁護士などの専門家に相談し、どの範囲の片付けなら問題ないかを確認することが不可欠です。
遺品整理でかかる費用を安くする5つのコツ

遺品整理にかかる費用は状況ひとつで大きく変わりますが、コツをしっかり押さえれば費用を安く抑えられます。
具体的には、以下の5つのコツを実践してみてください。
- できるだけ自分たちで整理する
- 売れそうな家具・家電を買取業者に売る
- 遺品整理業者に買い取りしてもらう
- 遺品を寄付・寄贈する
- 複数業者から相見積もりをとる
それぞれくわしく解説していきます。
①できるだけ自分たちで整理する
遺品整理業者に依頼するということは、人件費がかかるということです。
逆にひとりでも多くの家族や親戚で作業して、自分たちで遺品を整理したり、不用品を処分したりすれば費用を安くできます。
最終的に遺品整理業者に依頼するにしても、まずは以下のように自分たちで整理してみましょう。
- 貴重品を探し、思い出の品を整理しておく
- 一般ゴミや資源ごみは分別して捨てる
- 友人に譲ったり、親戚で分けたりする
- 家電4品目はリサイクル家電として有料引き取りしてもらう
- 粗大ゴミはできる範囲で自治体を通じて処分しておく
一般ゴミや資源ごみは自治体の回収サービスで無料処分できますし、友人への譲渡や親戚間で分けると処分費用はかかりません。 粗大ゴミの処分は費用がかからない自治体もありますので、事前に調べておきましょう。
以下の家電4品目は、家電リサイクル料金を支払えば、自分たちで処分する方が安く済むことも。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・乾燥機
このようにできる範囲で自分たちですれば費用を節約できます。最終的に重いものやサイズの大きいものは無理せず、任せられる部分は遺品整理業者に任せてしまいましょう。
②売れそうな家具・家電を買取業者に売る
買取専門店やリサイクルショップにて、次のような遺品や不用品を買取査定してもらいましょう。
- 5年未満の家電製品
- 貴金属類
- ブランド品
- アンティーク品
- 高級家具
- 着物
- 美術品・骨董品
- 趣味性の高いもの(おもちゃ、カメラ、音楽 など)
- 洋酒(ウイスキー・ブランデー など)
買い取りしてもらえると、家電4品目や粗大ゴミになる不用品はお金をかけずに処分できます。
手間と時間はかかりますが、「メルカリ」や「ヤフオク!」も活用しましょう。
売りたい金額で出品できますし、買取専門店などでは買い取りされないものが売れる可能性があるからです。部品にニーズがある場合は、壊れた家電でさえ売れることがあります。
③遺品整理業者に買い取りしてもらう
買取サービスを利用すれば、買取額を遺品整理費用と相殺できますので、費用を抑えられます。
遺品査定士がいる業者であれば、たくさんの買取業者に遺品を査定してもらう手間を省けますので、時間がない方、手間をかけたくない方におすすめです。
ただし、買取業者や「メルカリ」「ヤフオク!」の方が高く売れる可能性もありますので、時間や手間と相談しつつ調べてみましょう。
④遺品を寄付・寄贈する
まだ十分に使えるけれど、売却するほどの価値はない衣類や食器、書籍、文房具などは、処分する代わりに寄付・寄贈するという選択肢もあります。
たとえば、以下のような団体が物品の寄付を受け付けています。
- NPO法人
- 福祉施設
- 海外支援団体
故人が大切にしていた品物を、必要としている誰かのために役立てることは、精神的な満足感にもつながります。
また、本来であれば処分費用がかかっていたかもしれない品物を手放せるため、結果的に遺品整理費用の節約になります。
ただし、団体によって受け入れている品目や状態の基準、送料の負担者が異なるため、事前にWebサイトなどで詳細を確認してから送付しましょう。
⑤複数業者から相見積もりをとる
遺品整理業者に依頼するときは、少なくとも2~3社から相見積もりをとりましょう。
その理由は、以下の3つです。
- 料金相場がわかるから
- 遺品整理業者の得意・不得意や特徴がわかるから
- 悪質な遺品整理業者を選ぶリスクを抑えられるから
相見積もりをとってみると、実際に次のように金額に差が生まれたケースがあります。
- A社は30万円
- B社は75万円
- C社は50万円
その原因を調べると、A社は買い取りを前提に、C社はすべて処分すること前提にした見積もりを作っていました。
買い取りに強みを発揮する業者もあれば、処分に強みを発揮する業者もあり、業者の得意・不得意や特徴などで費用が上下しますので、必ず複数業者から相見積もりをとりましょう。
ただし、費用が安すぎる業者は、悪徳業者の可能性があります。
「なぜその費用になるのか?」という視点を持ち、疑問があればなんでも聞くようにし、少しでも違和感を感じたときは依頼してはいけません。
遺品整理を業者に依頼する3つのメリット
自分たちで遺品整理を行う場合に比べて費用はかかりますが、遺品整理業者に依頼することには多くのメリットがあります。
特に、故人を亡くした悲しみの中で、大量の遺品を片付ける作業は、精神的にも肉体的にも大きな負担となるでしょう。
遺品整理業者に依頼することで、そうした負担を大幅に軽減し、時間的な制約がある中でもスムーズに遺品整理を進められます。
ここでは、遺品整理を業者に依頼する主な3つのメリットについて解説します。
- 手間や時間がかからない
- 遺品を買取・引取してもらえる
- あらゆる作業を任せられる
遺品整理を業者に任せようか迷っている方は、ぜひ検討する際の判断材料にしてみてください。
①手間や時間がかからない
遺品整理を業者に依頼する最大のメリットは、片付けにかかる手間と時間を大幅に削減できる点です。
なぜなら、遺品の仕分けから始まり、梱包や搬出、不用品の処分、そして清掃に至るまで、一連の作業をすべて専門のスタッフが効率的に行ってくれるからです。
自分たちでやろうとすると、分別ルールを調べたり、粗大ゴミの申し込みをしたりと、煩雑な手続きも多く、数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。
特に遠方に住んでいる場合や仕事で忙しい方にとっては、遺品整理業者は非常に頼りになるでしょう。
プロに任せることで、肉体的・精神的な負担から解放され、故人を偲ぶ時間や他の手続きに集中できます。
②遺品を買取・引取してもらえる
買取サービスに対応する遺品整理業者を利用すれば、費用と手間を同時に抑えられます。
家電や家具、骨董品などに査定額がつき、買取金額を作業費用から差し引けるためです。
また、遺品整理と同時に査定・売却ができるため、専門店などへ遺品を持ち込む必要もありません。値段がつかない遺品も作業の費用内で回収されるため、分別や粗大ゴミ処分の手間も省けます。
買取対応の遺品整理業者なら、家の中を丸ごと効率よく片付けられ、費用面でも作業面でも無駄のない遺品整理が可能になるのです。
③あらゆる作業を任せられる
遺品整理業者を利用すれば、片付け以外の手続きもまとめて任せられます。
上述したように、遺品整理業者は遺族の困りごとに対応する多様なオプションサービスを提供しているためです。
たとえば、貴重品の捜索や重要書類の仕分けなどを依頼できるため、複数業者へ連絡する手間が省けます。
必要なサービスだけを選べば、遺品整理から関連手続きまでを効率よく進められ、遺族の負担を大きく減らせます。
遺品整理を業者に依頼する3つのデメリット
遺品整理業者への依頼は時間や手間を省ける一方で、いくつかのデメリットも存在します。
主なデメリットは、以下の3つです。
- 自分で遺品整理するより費用がかかる
- ゆっくり故人との思い出に浸れない
- 悪徳業者に依頼するリスクがある
メリットだけに目を向けて安易に依頼を決めると、後から後悔することになりかねません。
デメリットについても、事前にしっかり理解しておきましょう。
①自分で遺品整理するより費用がかかる
遺品整理業者に依頼する最も大きなデメリットは、費用が発生することです。
自分たちで時間をかけて行えば、主な出費は自治体のゴミ袋代や粗大ゴミの処分手数料程度で済むからです。
しかし、遺品整理業者に依頼すると以下のような費用がかかるため、少なくとも数万円、家の規模や遺品の量によっては数十万円以上の費用が必要となります。
- 作業員の人数や作業時間に応じた人件費
- トラックなどの車両費
- 不用品の処分費
特に遺品が多い家や、特殊な作業が必要な場合は高額になりがちです。
費用を抑える工夫はできますが、自分たちで行う場合に比べて金銭的な負担が大きくなる点は、依頼する前に理解しておきましょう。
②ゆっくり故人との思い出に浸れない
遺品整理業者は作業のプロであるため、非常に効率的に、かつ短時間で整理を完了させます。
これは時間がない方にとっては大きなメリットですが、一方で、故人の遺品一つひとつを手に取り、思い出をゆっくりと振り返る時間が失われるというデメリットにもなります。
自分たちのペースで遺品整理を進める過程は、故人との別れを受け入れ、気持ちを整理していくための大切な時間でもあります。
業者のスピーディーな作業によって、感傷に浸る間もなくすべてが片付いてしまい、後から寂しさや喪失感が募ることも。
遺品整理業者に依頼する場合でも、事前に手元に残したい大切な遺品だけは自分たちで仕分けておくなど、故人と向き合う時間を意識的に作ることが大切です。
③悪徳業者に依頼するリスクがある
遺品整理の需要が高まるにつれて、残念ながら不誠実な悪徳業者の存在も増えています。
最も多いトラブルは料金に関するもので、最初に安い見積もりを提示し、作業完了後に追加作業を理由に法外な料金を請求するケースです。
また、回収した遺品を山中などに不法投棄したり、遺族に断りなく貴重品を持ち去ったりする悪質な業者もいます。
このような遺品整理業者に依頼してしまうと、金銭的な被害を受けるだけでなく、故人の大切な遺品がぞんざいに扱われたことで深い精神的苦痛を味わうことになります。
こうしたリスクを避けるためには、業者選びを慎重に行い、契約内容を十分に確認することが極めて重要です。
遺品整理の業者選びで失敗しないための5つのポイント
近年は遺品整理業者の増加とともに、遺品整理サービスに関する相談件数も増えています。

引用:独立行政法人 国民生活センター『こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-』
事前に対策しないと遺品を盗んだり、高額請求したりする悪徳業者によるトラブルに巻き込まれることも。
業者選びで失敗しないためには、次の5つのポイントを押さえておきましょう。
- 許可や資格の有無
- 訪問見積もりはできるか
- 見積もり内容はわかりやすいか
- 親切・丁寧な対応をしているか
- 遺品整理業者の実績や口コミ
では、それぞれくわしく見ていきましょう。
①許可や資格の有無
無許可の業者による不法投棄などのトラブルは後を絶ちませんので、まずは『一般廃棄物収集運搬業許可』があるかを確認しましょう。
一般家庭から出る廃棄物を収集・運搬するために必要な許可だからです。
以下の許可や資格の有無も確認しましょう。
- 古物商許可証
- 遺品整理士
- 遺品査定士
古物商許可証は売買を目的として不用品を買い取るときに必要な許可です。
遺品整理士は「遺品整理業界を健全にする」という目的のもと、遺品整理士認定協会が認定する民家資格であり、法律違反やトラブルを起こす遺品整理士は資格を抹消されるなど、厳しく運用されていますので、依頼するときの安心材料になります。
遺品査定士の資格があれば、効率的に遺品や不用品の買い取りを進められますので、手間や負担なく遺品整理を進められるでしょう。
後々のトラブル回避のためにも、必ず確認しておきましょう。
②訪問見積もりはできるか
訪問見積もりに対応しているかをチェックしましょう。
遺品の量や種類などを現地調査してもらうことで、見積もりの精度を上げられるからです。
訪問見積もりのメリットは以下のとおりです。
- 遺品や不用品の量・大きさがわかるので、具体的な試算ができる
- スタッフの雰囲気や態度などがわかる
- 複数の見積もりを競合させれば、可能な範囲で値引きしてもらえる可能性がある
- トラブルの未然防止につながるので、悪徳業者への対策にも効果的
- 作業現場を見せながら、「一緒に遺品を仕分けて欲しい」 「〇〇を探してほしい」 「必要そうな遺品は処分するまえに相談してほしい」などの要望を伝えやすい
「とは言っても、遠方に住んでいるので立ち会いは難しいよ」という意見もあるでしょう。
そんなときはオンライン見積もりに対応している業者を選びましょう。写真やビデオ通話で細かい情報をやり取りし、見積もりに反映してもらえます。
なお、訪問見積もりは無料で行う業者がほとんどですので、有料業者はこの時点で避けて問題ありません。
③見積もり内容はわかりやすいか
「処分料一式 〇〇円」などの、曖昧な見積もりには気をつけましょう。
悪徳業者にとって、追加請求や高額請求する余地を与えかねないからです。
作業内容や料金内訳がわかりやすい見積もりかという視点に加えて、
- 見積書や契約書、領収書は出るか
- 追加料金はどういうときに発生するか
- キャンセル料金はかかるか
なども細かく確認し、疑問点はすべて解消しておきましょう。
④親切・丁寧な対応をしているか
電話やメール、訪問見積もり時の対応が、親切・丁寧かを確認しましょう。
対応がきちんとしている業者は、作業当日も親切・丁寧に対応してくれる可能性が高いからです。
下記のような業者は避けましょう。
- 言葉遣いがよくない
- 強引に契約を迫る
- 細かく説明しない
- 疑問にすぐ答えようとしない
- 回答をはぐらかす
作業当日は知らない人が家に上がり込むことを意味しますので、訪問見積もり時のスタッフと同じ人が遺品整理するかを確認しておくと、後々の安心感につながりますよ。
⑤遺品整理業者の口コミや実績
Amazonで商品を買うときにレビューを参考にするように、遺品整理業者の口コミや実績をチェックしておきましょう。
以下のような情報を確認するだけでも、悪徳業者への対策になります。
・所在地
- 代表者名
- 事業内容
- 所有資格・許可
- 会社の沿革
- 固定電話の有無
- きちんとしたホームページの有無
お客様からの信頼がある、作業経験が豊富な業者を選びましょう。
自分たちで遺品整理するときの費用相場とは?
あくまで目安ですが、自分たちで遺品整理すれば10〜20万円で収まることが多く、遺品整理業者に依頼するよりも安く抑えられる可能性があります。
とはいえ、遺品の量や種類によって以下の費用が上下します。
- 処分費
- 移動費
- その他の費用
費用について考える目安をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、特殊清掃が必要な場合などは手間も費用もかかる大変な作業になりますので、プロに任せることをおすすめします。
処分費
主に処分することになる、以下の費用について解説します。
- 一般ゴミや資源ごみ
- 粗大ゴミ
- 家庭用電化製品
一般ゴミや資源ごみ
自治体の回収サービスを使えば無料で処分できます。
曜日によって回収するゴミの種類が異なりますので、スケジュールを把握して効率的に処分しましょう。
粗大ゴミ
粗大ゴミとは一辺の長さが30センチメートルを超えるもの、あるいは棒状で1メートルを超えるものを指します。
粗大ゴミの処分にかかる費用は、自治体のホームページで調べられます。
下表のように品目によって処分費用が異なり、処分費用がかからない自治体などもありますので、事前に確認しておきましょう。
| 品目 | 料金 |
| ふとん、衣装箱(衣装ケース)、いす(ソファー以外) など | 400円 |
| カーペットなどの敷物(1畳以上)、ソファー(1人用) など | 900円 |
| 机、シングルベッド、ベッドマット など | 1,300円 |
| ダブルベッド、ソファー(2人以上用) など | 2,300円 |
| 両袖机など | 3,200円 |
家庭用電化製品
家電4品目を処分するには、家電リサイクル法に基づいて下記のリサイクル料金がかかります。
| 品目 | リサイクル料金(税込) |
| エアコン | 990円または2,000円
(※1点のみ9,900円あり) |
| ブラウン管式テレビ(小) | 1,320円~3,100円 |
| ブラウン管式テレビ(大) | 2,420円~3,700円 |
| 液晶・有機EL・プラズマ式テレビ(小) | 1,870円~3,352円 |
| 液晶・有機EL・プラズマ式テレビ(大) | 2,970円~3,700円 |
| 冷蔵庫・冷凍庫(小) | 3,740円~5,599円 |
| 冷蔵庫・冷凍庫(大) | 4,730円~6,149円 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円~3,300円 |
参考:家電リサイクル券センター『2025年10月版 家電リサイクル リサイクル料金一覧表』
家電4品目以外の小型家電は、自治体が回収ボックスを設置して無料回収していたり、種類にもよりますが家電量販店が無料もしくは有料で引き取ったりしています。
移動費
自家用車があればガソリン代だけで済みますが、ない場合はレンタカー代がかかります。駐車場がない場合は駐車料金もかかります。
作業現場から処分場や回収場所までの距離や往復回数により、ガソリン代を中心に費用は変動します。
その他
他にも状況次第で、以下のようなさまざまな費用がかかります。
- 家族や親族への飲食代
- 遠方に住む家族が往復するたびにかかる交通費
- 手伝ってくれたお礼としての日当
実際に、遠方に住む息子が新幹線で往復するたびに3万円を負担し、日当をその都度渡していたら、それだけで10万円以上かかってしまったというケースも。
また、遺品整理には以下のようなさまざまな道具が必要になります。
- 自治体指定のゴミ袋
- 荷物を保管・分別するためのダンボール
- ひも
- ハサミ
- ガムテープ
- 手袋(軍手)
- 汚れてもいい服
- スリッパ・長靴
- マスク
- 殺虫剤・蚊取り線香
- 掃除機・ほうき・ちりとり
- 雑巾・モップ・ブラシ・バケツ
- 掃除用洗剤
これらを参考にして、どれくらい費用がかかるかをイメージしてみましょう。
まとめ
今回は遺品整理でかかる費用について解説しました。
「準備が8割、本番は2割」といった言葉があるように、遺品整理をはじめるまえにきちんと費用相場を把握しておきましょう。
| 間取り | 作業人数 | 作業時間 | 料金 |
| 1K・1R | 1~2人 | 1~3時間 | 50,000円~80,000円 |
| 1DK・2K | 2~3人 | 2~4時間 | 90,000円~120,000円 |
| 1LDK・2DK | 2~5人 | 2~6時間 | 130,000円~160,000円 |
| 2LDK・3DK | 3~7人 | 3~10時間 | 170,000円~200,000円 |
| 3LDK・4DK | 4~8人 | 3~12時間 | 210,000円~240,000円 |
| 4LDK以上 | 4~10人 | 6~15時間 | 250,000円~ |
※オモイデに掲載する遺品整理業者の料金相場より
遺品整理でかかる費用は、間取りや作業人数で相場を把握できますが、以下の要素によって大きく変動します。
- 間取り
- 遺品や不用品の「量」
- 遺品や不用品の「種類」
- 家まわりの環境
- 作業日程
- オプションの有無
業者に遺品整理してもらう費用を少しでも安くするには、以下の5つのポイントを実践してみてください。
- できるだけ自分たちで整理する
- 売れそうな家具・家電を買取業者に売る
- 遺品整理業者に買い取りしてもらう
- 遺品を寄付・寄贈する
- 複数業者から相見積もりをとる
なお、近年は悪質な業者によるトラブルも多数報告されています。業者選びで失敗しないために、次の5つのポイントも押さえておきましょう。
- 許可や資格の有無
- 訪問見積もりはできるか
- 見積もり内容はわかりやすいか
- 親切・丁寧な対応をしているか
- 遺品整理業者の実績や口コミ
優良な遺品整理業者に依頼するには、入念な比較・検討が欠かせません。遺品整理はあらゆる要素によって費用が大きく変わるため、正確な金額を把握するには遺品整理業者に見積もりを依頼しましょう。
私たちオモイデではご希望やご予算に合わせた最適な遺品整理業者を紹介しております。
お近くの優良業者TOP5の見積もりがすぐに手元に届きますので、「遺品整理にはどれくらい費用がかかるのか正確に把握したい!」という方はぜひご活用くださいね。