生前整理で断捨離するメリット7選!スムーズに進めるコツもご紹介
2025.12.17

- 自分の死後に残される家族には迷惑をかけたくない
- 生前整理で断捨離をしたいけど、やる気になれず億劫に感じる…
- 生前整理で断捨離をスムーズに進めるにはどうすればいいの?
こんなお悩みにお答えします。
生前整理や断捨離と聞くと、大変そうなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
たしかに生前整理を1日で完了できる人はごく少数でしょうし、負荷のかかる作業であることには違いありません。しかし、生前整理での断捨離にはその後の人生を豊かに生きるヒントがたくさん隠されています。
本記事では以下の内容を解説します。
- 生前整理と断捨離の違い
- 生前整理で断捨離をする7つのメリット
- 生前整理で断捨離をスムーズに進める5ステップ
- 生前に断捨離しておきたいリスト10選
- 生前整理でのモチベーションを保つ5つの方法
- 生前整理で断捨離以外にすべき3つのこと
これから生前整理をしてスッキリとした人生を送りつつ、将来的に家族にかかる負担を減らしたい方はぜひ最後まで読んでみてください。
【大前提】生前整理と断捨離は別物!違いを押さえておこう!
生前整理と断捨離は似ているようで、実はまったく異なります。
「あれ?何のために生前整理や断捨離をしてるんだろう?」という本来の目的を見失わないように、それぞれの違いを解説します。
生前整理とは『家族の負担を少なくすること』
生前整理とは、生きているうちに身辺や財産の整理を行うことを指します。
具体的には、
- 元気なうちに持ち物を処分する
- 亡くなった後に残すものを決める
- 生きているうちに資産額を把握したり資産の種類を整理したりする
このようにあなたの死後に家族が抱える負担を少なくする意味合いがあります。
断捨離とは『自分の心理的な負担などを軽くすること』
断捨離とは、不要な物や人間関係を断ち切り、身軽で快適な生活を手に入れることを指します。
つまり、今の自分の心理的な負担などを軽くする意味合いがあります。
近年では20代や30代の若い世代にも断捨離が浸透し、『ミニマリスト』と呼ばれる身軽でスッキリとした暮らしを実現する人も増加しています。
生前整理で断捨離をする7つのメリット
生前整理での断捨離は、単なる整理整頓ではありません。
次のように人生の充実度を何倍にも上げるヒントや効果があるからです。
- メリット①:家族の負担を軽減できる
- メリット②:自分の価値観がわかる
- メリット③:お金が貯まる
- メリット④:自由時間が増える
- メリット⑤:怪我のリスクが減る
- メリット⑥:健康になる
- メリット⑦:自分の生き方を見つめ直せる
生前整理での断捨離のメリットを実感し、より豊かな人生を送るきっかけを掴みましょう。
メリット①:家族の負担を軽減できる
なぜなら、あなたの死後に残った遺品を整理するのは家族だからです。
断捨離をしておけば、以下のような家族にかかるであろう負担を軽減できます。
- 家族が遺品の処分に困らなくなる
- 貴重品や重要書類を探し回らなくて済む
- 相続手続きをスムーズに進められる
生前整理における断捨離は、まさに家族への思いやりとも言えるでしょう。
メリット②:自分の価値観がわかる
断捨離をすると、本当に自分にとって必要な物は何かがわかるようになります。
なぜなら、断捨離とは『自分との対話』だからです。
断捨離をする過程において、必要か不必要かを自分自身に問いかけることで、自分の好みや趣向など、自分の価値観の再認識につながります。
断捨離を通じて自分の価値観が明確になると、
- 「流行っていたから買った」
- 「家族や友人にすすめられるがままに買った」
- 「キャンペーン中だったのでお得だと思って買った」
など周囲に流されることは少なくなり、必要・不必要をしっかり見極められるようになります。
メリット③:お金が貯まる
本当に必要なものだけを購入する習慣が身に付き、無駄な買い物などが減るからです。
ついついしがちな、以下のような行為が少なくなります。
- 「ついでに買っておく」
- 「念のためにストックしておく」
- 「つい買ってしまった」
人によっては物が少なくなったことで、より狭い部屋でも苦にせず生活できるようになり、
引越しによって家賃まで節約できたケースも。
断捨離によって物が減ると、自然と毎月の出費は少なくなり、より経済的な生活が送れます。
メリット④:自由時間が増える
余計な物が減ると、様々な作業が効率化され、無駄が省かれるからです。
たとえば、
- ソファやカーペットがなくなれば、掃除の手間が少なくなる
- 探し物にかかる時間も少なくなる
- 家事が効率化され、家事の負担が軽減される
- 家具・家電などのメンテナンスにかかる時間も削減できる
新たに生み出された時間を趣味や勉強などの自分の時間に充てて、より生活の質を上げることが期待できます。
人によっては空いた時間で副業したり、自己研鑽する時間に充てたりと、結果的に収入アップにつながる事例も多々あります。
メリット⑤:怪我のリスクが減る
地震など災害時の怪我のリスクや、家具・家電につまずいて骨折するリスクを防げるからです。
たとえば、地震が起きると以下のような家具・家電は凶器になりかねません。
- 使わなくなった衣類がたくさん詰まったタンス
- 使わなくなった食器で埋め尽くされた食器棚
- 収納や部屋の高い位置に置かれた小型家電
断捨離しておけば、散らかった後の掃除をする手間もなくなります。
メリット⑥:健康になる
さまざまな健康に悪影響を与えるリスクを排除できるからです。
断捨離することで、以下のような健康被害につながる環境を改善できます。
- 部屋の隅々に溜まったホコリ
- 湿気がこもって発生したカビ
- 物だらけで害虫の温床となった部屋
フレッシュな空気が流れる部屋でのスッキリとした暮らしはストレスを解消し、気持ちも体も健康にしてくれます。
メリット⑦:自分の生き方を見つめ直せる
断捨離する過程は、これまでの人生を振り返る機会になるからです。
大切な思い出はそのままにしつつ、ごちゃごちゃした周りの物事から解放されることで、今を生きることに全力で集中できるようになります。
自然とポジティブな感情が湧いてきますので、より将来に向かってエネルギッシュな毎日を送るきっかけになるでしょう。
このように断捨離は気分を一新させ、生きる活力を生み出します。
【はじめるタイミングは今!】生前整理で断捨離をスムーズに進める5ステップ
事実、生前整理での断捨離は早くはじめるに越したことはありません。
定年したタイミングや大掃除のタイミングに便乗するのも良いですが、断捨離するには時間・体力・気力が必要だからです。
具体的なステップは以下の5つです。
- ステップ①:ゴールを決める
- ステップ②:すべての所有物を確認する
- ステップ③:必要な物と不必要な物に分ける
- ステップ④:不用品を処分する
- ステップ⑤:物を増やさないように意識する
元気なうちに断捨離を実践してみましょう。
ステップ:①ゴールを決める
勢いで断捨離をはじめる前に、必ずゴールを決めましょう。
なぜなら、期限を決めないといつまでもダラダラして終わらない可能性があるからです。
以下のように、短期的なゴールと長期的なゴールを設定することをおすすめします。
- 今日は何をどれくらいするのか(短期)
- いつまでに終わらせるのか(長期)
- どこまで作業をするのか(短期・長期)
少しずつでも構いませんので、小さなゴールを積み重ねていきましょう。
ステップ:②すべての所有物を確認する
ゴールを決めた後は、すべての持ち物を確認しましょう。
どれだけの作業をしなければならないか、全体像を把握した方がスムーズに進められるからです。
所有物は以下のような括りで仕分けておきましょう。
- 貴重品や重要書類
- 日常的に使用している物
- あまり使っていない物
- デジタルデータ
- 処分に迷う物
持ち物の種類や使用状況などを明確にすることで、次のステップ③での作業が捗りますよ。
ステップ:③必要な物と不必要な物に分ける
必要・不必要の判断基準を明確にし、どんどん仕分けていきましょう。
たとえば、以下のように仕分けする基準を決めておくと、作業をスムーズに進められます。
- 必要な物
- 不必要な物
- 保留にする物
コツとしては少しでも迷う物は保留BOXなどに入れておき、どんどん仕分けていくことです。
処分に迷う物は後からじっくり考えればOKです。
ステップ:④不用品を処分する
洋服であれば1シーズン、家具・家電であれば1年使っていない物は処分していきましょう。
とはいえ、「せっかく買ったのにもったいない!」と感じる方もいるでしょう。
しかし、使わない物を処分すると多くのメリットが得られるんです。
- 維持費などの所有コストを削減できる
- 管理スペースを有効活用できる
- 掃除する手間が省ける
- 買取に出して売れると臨時収入になる
処分するとは捨てる行為だけではありません。
具体的には以下のような方法を検討してみてください。
- 友人や知人へ譲る
- 買取してもらう
- 自治体のごみ収集や粗大ゴミ収集サービスで処分する
- 不用品回収サービスで処分する
- データ化する
特に思い出のある写真やビデオなど処分しにくい物は、保管する場所がいらないデータ化がおすすめです。
ステップ:⑤物を増やさないように意識する
ステップ⑤はリバウンド対策です。
ステップ①〜④までの作業を通じて、断捨離する基準が身に付いていますので、後はいつも持ち物を取捨選択する意識を持ち続けましょう。
今必要な物でも、不要になるときは必ずきます。
ですので、不要になった時点で処分する意識を持ち続けることが、スッキリ暮らしていくうえで重要です。
生前に対応しておきたい断捨離リスト10選
基本的に『古くなった物』や『壊れた物』、『使っていない物』は断捨離しましょう。
なぜなら、今使っていない物のほとんどは、これから先も使わないからです。
勢いだけでスタートして行き詰まってしまうのを避けるために、下表を参考にしてみてください。
| 断捨離リスト10選 | |
| ①書類関係 | ⑥アクセサリー・装飾品 |
| ②家具・家電 | ⑦古いギフトカードやクーポン |
| ③取説やマニュアル | ⑧化粧品やスキンケア商品 |
| ④日用品や食器・調理器具 | ⑨期限が切れた薬 |
| ⑤着ていない衣類や靴 | ⑩医療器具・補助器 |
リストに沿って取捨選択し、生前整理での断捨離をスムーズに進めていきましょう。
【少しの工夫で大違い】生前整理のモチベーションを保つ5つの工夫

することが多ければ多いほど、時間・体力・気力が必要になります。
途中で挫折しないように、モチベーションを保つ方法を5つお伝えします。
- 工夫①:ご褒美を設ける
- 工夫②:細かいゴールを設ける
- 工夫③:生前整理を楽しむ
- 工夫④:家族と一緒に取り組む
- 工夫⑤:ミニマリスト系のYouTuberを参考にする
工夫①:ご褒美を設ける
まさに、自分自身に『にんじん』をぶら下げる方法です。
楽しみを設ければ、目標達成する意識が高まるからです。
たとえば、メルカリで不用品が売れたら、そのお金で美味しいものを食べに行ったり旅行したりすると決めておくと、モチベーションは高まりますよね。
決して生前整理は楽な作業ではありません。
ご褒美としてテンションが上がる仕組みを設けておきましょう。
工夫②:細かいゴールを設ける
一度に終わらせようとすると体力的にも精神的にも負担が大きく、挫折する可能性が高まってしまいます。
長距離マラソンなのにスタートから全力疾走すると、もちろん後半はバテてしまいますよね。
- 「今日は玄関」
- 「今週は和室とリビング」
- 「今月は2階の部屋すべて」
など、自分のペースに合った細かいゴール設定をして取り組みましょう。
ゴールの見えないレースでは疲弊しがちなのと同じ。一気に終わらせようとせずに、コツコツと細いゴールをクリアする意識が継続のコツです。
工夫③:生前整理を楽しむ
ぶっちゃけ、何事も楽しんだもの勝ちです。
人間誰しも嫌なことは長続きできません。
以下のようにポジティブに発想を転換し、どうせなら生前整理を楽しんでやりましょう。
- 将来的に家族の負担を減らす準備
- ストレスフリーな毎日を整える期間
- 新しい自分との出会い
なお、ストイックに取り組む必要はありません。
ときには懐かしい思い出に浸ったり、家族と思い出の品について話し合うのも素敵な時間の過ごし方です。
楽しめば楽しむほど、生前整理は生産的なものになっていきます。
工夫④:家族と一緒に取り組む
黙々と1人で行う生前整理は集中できる一方で、辞める判断も自分の気持ち一つでできてしまいます。
しかし、家族も一緒なら諦める気持ちを正すことができますし、エンディングノートに記さなくてもあなたの死後に必要となる情報をリアルタイムで家族に引き継げるメリットもあります。
生前整理する前に「気に入ったものがあれば持っていってね」と声をかけておくと、お互いメリットのある生前整理ができるでしょう。
工夫⑤:ミニマリスト系のYouTuberを参考にする
『生前整理』や『断捨離』、『ミニマリスト』などのワードで検索してみてください。
YouTubeでは多くの発信者が参考になる情報を発信しています。
具体的なノウハウだけでなく、
- うまくいったこと
- 失敗したこと
- 感情的な変化
など、経験談を踏まえたアドバイスもとても参考になるのでおすすめです。
生前整理で断捨離以外にすべき3つのこと
断捨離は生前整理における作業の一つにすぎません。
あなたにとって不要な物事を断つ一方で、次のような『遺す』作業にも向き合う必要があります。
- 財産目録を作成する
- エンディングノートを作成する
- 遺言書を作成する
あなたの死後に家族の負担を軽減できますので、必要に応じて取り組みましょう。
その①:財産目録を作成する
下表のように、保有している財産をリスト化しましょう。
| 財産の種類 | 必要な書類 |
| 現金・預貯金 | 通帳 |
| 有価証券(株式、債券、手形など) | 報告書 |
| 保険証書(生命保険、損害保険など) | 保険証券 |
| 不動産登記簿(土地、建物など) | 登記簿謄本、固定資産税納税通知書 |
| 動産(車、貴金属・宝石類など) | 自動車税納税証明書 |
| 負債(ローン、未払金、友人などからの借入金) | 残高証明書、クレジットカード明細、契約書 |
これらは残された家族が整理することになりますので、パッとみてわかるようにまとめておきましょう。スムーズに手続きを進められるように、通帳や印鑑、必要書類の保管場所も記しておくのが良いでしょう。
生前に財産目録を作成すれば、計画的な生前贈与や相続税対策にも活用できます。
また、あなたの死後に財産目録があれば、遺族がする相続税の計算をスムーズにしたり、相続トラブルを未然に防止したりできます。
その②:エンディングノートを作成する
下表の項目を参考にして、エンディングノートを作成しておきましょう。
| 項目 | 具体例 |
| 自分の基本情報 | 氏名、生年月日、現住所、本籍地、血液型、家族構成 |
| 財産・資産情報 | 預貯金、株式、債券、暗号資産、不動産、印鑑・通帳の保管場所 |
| 遺言書について | 有無、種類、保管場所 |
| 支払い情報 | 公共料金、サブスクリプション、ローン |
| ID・パスワード情報 | SNS、パソコン、携帯電話、契約しているサービス |
| 医療や介護の希望 | かかりつけ医、延命措置の希望、希望する介護の内容、介護費用について、介護を受けたい場所 |
| 葬儀やお墓の希望 | 葬儀の規模、遺影の有無、墓石の購入有無、希望の納骨先 |
| 連絡先リスト | 友人、知人、親戚、仕事の関係者 |
| ペットについて | ペットの名前、年齢、生年月日、利用している病院、保険の有無、手術の有無 |
| 家族へのメッセージ | 感謝の言葉、死後に伝えたいことなど |
エンディングノートに法的拘束力はありませんが、あなたの意思を明確に残せます。
「これ処分してもいいのかな?」「〇〇はどう扱えばいいんだろう?」など、あなたの死後に残された家族が抱える迷いや悩みを軽減・解消できるでしょう。
その③:遺言書を作成する
遺産分割協議をする手間を省き、相続トラブルを防げるメリットがあります。
下表のとおり遺言書には3つの種類がありますので、あなたに合った方法を検討してみてください。
| 種類 | 作成方法 | 証人 | 保管方法 | 検認手続き |
| 自筆証書遺言 | 自分で遺言書を書き、押印する | 不要 | 被相続人が保管 | 必要 |
| 公正証書遺言 | 公証役場にて被相続人が遺言内容を話し、それを公証人が記述する | 必要 | 公証役場で保管 | 不要 |
| 秘密証書遺言 | 署名・押印した遺言書を封筒に入れて封印し、公証役場で証明してもらう | 必要 | 被相続人が保管 | 必要 |
遺言書は法的拘束力があり、資産を確実に引き継がせたい場合などに効果的です。
まとめ【生前整理のコツは断捨離!家族の負担をグッと減らせる!】

今回は生前整理での断捨離について、深掘りして解説しました。
本記事をおさらいすると、生前整理での断捨離には多くのメリットがあります。
- メリット①:家族の負担を軽減できる
- メリット②:自分の価値観がわかる
- メリット③:お金が貯まる
- メリット④:自由時間が増える
- メリット⑤:怪我のリスクが減る
- メリット⑥:健康になる
- メリット⑦:自分の生き方を見つめ直せる
具体的には、以下の5ステップを参考にして断捨離を実践しましょう。
- ステップ:①ゴールを決める
- ステップ:②すべての所有物を確認する
- ステップ:③必要な物と不必要な物に分ける
- ステップ:④不用品を処分する
- ステップ:⑤物を増やさないように意識する
とはいっても、断捨離するには時間・体力・気力が必要です。生前整理で断捨離をガッツリ進めたくても、人によってはできないこともあるでしょう。
そんなときはプロの手を借りることも検討してみてください。費用はかかりますが、本記事でお伝えしたメリットをすぐに実感できるからです。
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