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【現場のリアル】孤独死の遺品整理や特殊清掃とは?費用や流れも徹底解説!

遺品整理

2025.12.17

孤独死

  • 孤独死した現場の遺品整理や特殊清掃ってどんなことをするの?
  • 遺族として気をつけるべきポイントが知りたい!
  • 孤独死の遺品整理や特殊清掃ってどれくらいの費用がかかるの?

こんな悩みにお答えします。

 

孤独死という予期できない事態に直面すると、多くの方が何をどうすれば良いのか迷ってしまうのも無理はありません。通常の遺品整理とは同じようにはいきませんので、注意点が多いのも特徴です。遺品整理に加えて、特殊清掃もするとなると、多くの費用がかかるのではないかと不安になりますよね。

 

この記事でわかることは、以下のとおりです。

  • 親族が孤独死したときに誰が遺品整理をするのか
  • 孤独死における特殊清掃と遺品整理の流れ
  • 孤独死発生時に遺品整理する4つの注意点
  • 孤独死の遺品整理・特殊清掃は業者に依頼すべき3つの理由
  • 遺品整理業者を選ぶ際の3つのポイント
  • 孤独死に伴う費用の目安と料金事例

 

孤独死後の対応は決して一人で悩む必要はありません。この記事を読めば、必要な知識と適切な行動が身につきますので、落ち着いて対処できるようになります。

 

ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

 

親族が孤独死したときは相続人に遺品整理の義務がある

故人が孤独死したときに、残された遺品を整理する義務は相続人にあります。

 

相続人とは、故人の財産を受け継ぐ権利を持つ人物を指します。通常、遺言がない場合には配偶者や子どもなどの法定相続人にその責任が生じます。相続放棄をしない限り、相続人がその責任を負うことになります。

 

特に孤独死の場合は、遺品の状態や処分方法に特別な配慮が必要とされます。

 

具体的なケースに応じた対処について、深掘りして解説します。

 

【遺言がないとき】法定相続人に義務が発生する

遺言が存在しない場合、遺品整理をする義務は法定相続人に発生します。

 

法定相続人は、法律で定められた順位に従って決定され、故人の配偶者をはじめとして、子供(子供がすでに死亡している場合は孫)、故人の父母(父母が死亡している場合は祖父母)、兄弟姉妹(兄弟姉妹が死亡している場合はその子供)といった順序で権利と義務が発生します。

 

法定相続人は、発生した義務の一環として遺産の内容を正確に確認し、遺品の整理を含めた適切な処理を行う必要があります。この過程では、遺品の量や内容が予想以上に多い場合もあり、そのため整理作業に時間と手間を要することがあります。

 

特に、孤独死のケースでは、故人が長期間一人で生活していたことから、遺品が多く残されている可能性が高いです。そのため、相続人はこうした点に注意し、整理作業を計画的かつ慎重に進めることが求められます。

 

【故人に身寄りがいないとき】相続財産管理人を申し立てる

故人に身寄りがいない場合、賃貸人(大家)には相続財産管理人を申し立てることが求められます。

 

相続人がいない場合、通常通りの相続手続きが行えないため、法的に認められた手続きを踏む必要があるからです。

 

相続財産管理人は、孤独死によって残された財産や遺品の整理を行う役割を担います。相続財産管理人を申し立てるためには、必要な書類や手続きを整えることが不可欠です。

 

では、相続財産管理人を申し立てるにはどのような要件が必要になり、選任された相続財産管理人はどんな役割を果たすのかについて解説します。

 

相続財産管理人を申し立てる要件とは?

相続財産管理人を申し立てるためには、いくつかの要件を満たす必要があります。

 

まず、故人の遺産が存在し、相続手続きを行う必要があることが前提となります。その上で、相続人の有無が不明な場合には、戸籍調査を実施し、相続人が不存在であることを証明しなければなりません。また、遺言が存在しない場合にも、この申し立てが必要となります。

 

申し立ての際には、家庭裁判所での手続きが必要であり、所定の書類を揃える必要があります。これには、故人の死亡証明書や相続財産に関する詳細な情報が含まれます。手続きが複雑な場合や不明点がある場合には、財産相続に詳しい弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

 

家庭裁判所での審理が進む中で、手続きには一定の時間がかかることも一般的であるため、早めの準備が大切です。

 

相続財産管理人が行使できる権限とは?

相続財産管理人は、相続の過程で重要な役割を担う存在であり、さまざまな権限を行使できます。

 

相続財産管理人は家庭裁判所の指示に従い、故人の財産を適切に管理・整理する責任を負っています。

 

具体的には、「保存行為(財産を現状維持する行為)」や「管理行為(財産の性質を変えることなく利用または改良する行為)」を家庭裁判所の許可なしに行うことが認められています。これには、遺品整理や遺産の管理、必要に応じた財産の売却などが含まれます。

 

これら一連の行為を通じて、相続財産管理人には相続手続きが円滑に進むよう責務を全うすることが求められるのです。

 

孤独死における特殊清掃と遺品整理の流れ

孤独死が発生した際の対処法は、特殊清掃と遺品整理の段階で構成されています。

 

まず、警察からの入室許可を得た後に、遺族や関係者は専門の業者に連絡をする必要があります。

 

孤独死の現場では、遺品の整理だけでなく、特別な清掃作業も求められるため、適切な業者を選ぶことが重要です。特に、清掃のプロが施す特殊清掃は、一般的な掃除では対処できない細かな汚れや臭いまでを除去します。

 

主な4つのステップについて解説していきます。

 

①遺品整理・特殊清掃ができる業者へ連絡する

孤独死が発生したときは、特殊清掃と遺品整理の業者に早めに連絡を取りましょう。

 

孤独死による影響で発生した悪臭や菌の処理は、遺族や関係者での対処は非常に困難であるため、適切に対応できる専門的な業者に依頼することをおすすめします。

 

この際、特殊清掃や遺品整理に必要な費用の確認も重要なポイントとなります。業者によって提供するサービスや料金体系が異なるため、申し込む前に複数の業者から見積もりを取ったり、どのようなサービスが含まれているのかをきちんと確認しておくと良いでしょう。

 

費用だけで判断せず、サービス内容や業者の信頼性も総合的に検討することが大切です。

 

②複数業者から相見積もりを取る

業者に依頼する前に、複数の業者から相見積もりを取るようにしましょう。

 

なぜなら、費用や作業内容を比較することで、適正な価格かつ良質なサービスを提供する業者を見つけることが可能になるからです。

 

相見積もりを行う際は、サービス内容や具体的な作業スケジュール、追加費用の有無も確認しておきましょう。これによって、後で予期せぬトラブルを防ぐことにつながります、

 

③特殊清掃を行う

業者による特殊清掃が開始されると、一般家庭の掃除とは異なる高度な手法が用いられます。

 

腐敗物の除去や消毒、臭いの元をしっかりと取り除くため、プロの技術が必要とされます。特に、孤独死の場合は数日以上経過していることが多いため、早急に作業を行う必要があります。

 

具体的には、オゾン燻蒸を用いた消毒作業や、腐敗した遺体に群がる害虫駆除などが挙げられます。体液が壁や床に染み込んでいる場合は、解体作業を伴うことも珍しくありません。

 

この段階で、適切に清掃されることで、遺族が遺品整理を進めるための環境が整います。

 

④残った遺品を処分する

特殊清掃が完了した後は、残った遺品の整理に入ります。

 

多くの場合、故人の荷物は処分が必要となります。遺品の中には、家財道具や衣類などがあるため、故人の意思や思い出を考慮しつつ、適切に判断されることが求められます。

 

また、遺族自らが選ぶ場合も多いですが、業者を通じて整理されることもあります。

 

【注意】孤独死の現場に残された遺品の多くは処分になる

孤独死の現場に残された遺品の多くは、処分することになります。

 

というのも、特に腐敗した遺体の近くにあった物や汚れがひどい物は、業者による判断を経て廃棄されます。所有し続けるには衛生上のリスクが高く、健康を脅かしかねないからです。

 

故人の思い出が詰まった品物でも、衛生面や安全面を考慮しながら適切に判断を行うことが重要です。

 

無理に個人的な感情だけで残そうとすると、後々のトラブルの原因になる恐れがあるため注意しましょう。

 

【処分以外の方法】形見分けや売却する

遺品の中には、処分する以外にも形見分けや売却などの方法があります。

 

とはいえ、あくまで遺品がきれいな状態であり、衛生的に問題ないケースに限られます。

 

故人が大切にしていたものや価値のある品物については、家族や親しい友人に形見分けをすることが可能です。また、一部の遺品は、専門業者を通じて売却したり、リサイクルショップへ売却したりして現金化できます。もちろん、『メルカリ』などのフリマアプリや、『ヤフオク!』などのネットオークションを使った売却方法もあります。

 

形見分けや売却を行う場合も、故人の意向や感情を考慮しながら、親族間で話し合いながら慎重に進めましょう。

 

孤独死発生時に遺品整理する4つの注意点

孤独死

孤独死が発生した場合の遺品整理は、非常に繊細な作業となります。

 

特に孤独死後に遺品整理を行う際には、感染症リスクなど健康面への影響はもちろん、精神的にも大きな負担がかかるからです。

 

具体的には、以下の4つの点に注意しましょう。

  1. 特殊清掃前の部屋には入らない
  2. 勝手に部屋の窓を開けない
  3. 遺品整理は手袋やマスクを着用する
  4. 遺品はきれいな状態にして残す

 

孤独死の現場での遺品整理は、通常の遺品整理と同じようには進められません。

 

ですが、適切な準備と注意を踏まえることで、より安全かつ効率的に進めることができるでしょう。

 

①特殊清掃前の部屋には入らない

特殊清掃とは、孤独死や事故死などにより部屋が著しく損傷し、汚染された状態を清掃する業務を指します。

 

このような環境では腐敗物や雑菌が拡散し、健康への重大なリスクを引き起こす可能性があります。特に孤独死の場合、発見が遅れることも多く、その間に室内がさらに劣化し危険な状況となることがあります。

 

万が一、特殊清掃が完了する前に部屋に立ち入ると、感染症のリスクにさらされるだけではなく、精神的な衝撃を受ける恐れもあります。また、故人の遺品整理を自分たちで行いたいという思いがあったとしても、プロの清掃業者が安全を確保したうえで作業を終えるまでは立ち入りを控えることが重要です。

 

専門家に依頼することで、室内の衛生状態を適切に整えることができ、故人の尊厳を守りながらその後の整理作業を進められます。

 

やむを得ず自分で部屋に入らなければならない場合でも、感染や危険を避けるための防護措置を行うことが必要不可欠です。ただし、最も安全かつ安心できる選択肢は、プロの特殊清掃業者に作業を任せることです。

 

②勝手に部屋の窓を開けない

部屋で孤独死が発生した場合、腐敗臭などの悪臭が室内に充満していることがあります。しかし、思わず窓を開けて換気をしたくなる気持ちはわかりますが、勝手に窓を開けるのは避けてください。

 

なぜなら、窓を開けることで、腐敗臭が外部へ流れ出し、近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。また、害虫や動物が侵入するリスクも伴います。

 

このような場合には、必ず専門業者に相談し、適切な手順で換気を行ってもらうよう依頼してください。特に、孤独死の状況や環境によっては、予期せぬ影響が出ることもあるため、自己判断で行動することは避けましょう。

 

適切な処理を行うことで周囲への配慮を怠ることなく、トラブルのない速やかな対応につながります。

 

③遺品整理は手袋やマスクを着用する

遺品整理を行う際には、特に孤独死の現場において、手袋やマスクを着用することが非常に重要です。

 

孤独死の現場では、残された遺品や家財に腐敗体液や雑菌が付着している場合があるからです。これに直接触れることで健康リスクが生じる可能性があるため、手袋の使用は必須です。手袋を着用することで、汚れや雑菌が手に付着するのを防ぐだけでなく、安心して作業に取り組めます。

 

また、腐敗臭や空気中に拡散された雑菌を吸い込むことを避けるため、マスクの着用も欠かせません。特に、孤独死の現場ではこれらのリスクが高まるため、適切な保護具を準備することが必要です。

 

作業中に汚れた手袋やマスクを交換することも考慮し、複数持参しておくと予期せぬ事態にも対応しやすくなります。安全かつ衛生的な状態を維持することで、遺品整理をスムーズに進めることができるでしょう。

 

④遺品はきれいな状態にして残す

遺品整理を実施した後、手元に残す遺品については、必ず清潔な状態にして保管することが重要です。

 

腐敗臭や雑菌が付着している可能性も考えられるため、除菌スプレーや抗菌効果のあるクリーニング用品を活用し、丁寧に手入れを行いましょう。また、形見分けを行う場合には、相手に気持ちよく受け取ってもらうためにも、渡す遺品を清潔で良好な状態に整える努力が不可欠です。

 

孤独死の現場などでは、特殊清掃を必要とするケースもあり、そのような場面では遺品整理と合わせて清掃や消臭、消毒の作業が必要になる場合があります。近年では、消臭や除菌を含むサービスを提供する遺品整理業者も増えているため、これらを専門とする業者に相談するのも一つの方法です。

 

特に、故人を偲びながら大切に形見を身近に置きたいと考える方は、こうした業者のサポートを活用するのがおすすめです。清潔な環境を心掛け、故人との大切なつながりを形に残しながら、新たな一歩を踏み出せるよう準備を進めていきましょう。

 

孤独死の遺品整理・特殊清掃は業者に依頼すべき3つの理由

孤独死の現場における遺品整理や特殊清掃は、精神的・身体的負荷が非常に大きい作業です。

 

ですので、このような現場では特殊清掃を含め専門業者に依頼することを強くおすすめします。

 

なぜなら、以下の3つの理由があるからです。

  1. 腐敗臭・害虫による近隣トラブルを抑えられるから
  2. 素人では清掃しきれないから
  3. 健康被害を回避できるから

 

孤独死の現場では、遺品整理と特殊清掃の両方が必要となるケースが多いため、これらを一度に対応できる業者に依頼することで効率的かつ迅速に作業が進みます。

 

適切な業者に相談し、大きな負担となる作業を安心して任せることで、ご家族やご遺族の負担が軽減されるでしょう。

 

①腐敗臭・害虫による近隣トラブルを抑えられるから

孤独死の現場では、時間が経つとともに腐敗臭が発生し、この臭いが近隣にまで広がることでトラブルを引き起こすことがあります。特にマンションやアパートなどの集合住宅では、臭いがすぐに拡散しやすいため、迅速な対応が求められます。

 

このような現場では、特殊清掃ができる業者に依頼することで、専用の道具や薬剤を使用して腐敗臭を徹底的に除去してもらえます。早い段階で専門業者に依頼することで、近隣住民への迷惑を最小限に抑え、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。

 

腐敗臭は非常に強烈で、通常の清掃方法や掃除だけでは取り除くことが難しいため、専門的な処理が必要とされています。適切な特殊清掃を行うことで、窓を開けても臭いが外へ漏れない清潔な環境を整えることができます。

 

近隣住民とのトラブルを避けるためにも、業者への依頼を積極的に検討しましょう。

 

②素人では清掃しきれないから

孤独死の現場では、一般的な清掃方法では対応できない特殊な状況が発生します。

 

一見すると通常のハウスクリーニングで対処できそうに見えるかもしれませんが、実際には体液や血液が床などにこびりついていることが多く、腐敗臭が広がる中で雑菌や害虫が発生している場合も少なくないからです。こうした特殊な清掃が求められる場合には、専門の知識や技術が必要です。

 

素人が対応しようとすると、時間と手間がかかるだけでなく、適切に処理が行われないこともあります。特に腐敗物の除去や臭気の消臭、消毒作業は専門的なノウハウと専用の薬剤が必要であり、これらを誤って扱うと現場の衛生状況をさらに悪化させるリスクもあります。

 

そこで、特殊清掃を専門とする業者に依頼することが重要です。彼らは現場を的確に判断し、状況に応じた最適な清掃を迅速かつ確実に行います。また、専門業者は消臭や除菌に特化した薬剤を用いて、完全に不快な臭いを取り除き、孤独死現場特有の複雑な問題に対応します。

 

その結果、一度の作業で清潔な空間を取り戻すことが可能になるのです。

 

③健康被害を回避できるから

繰り返しになりますが、腐敗物や雑菌が残っている現場では、健康に深刻な悪影響を及ぼすリスクが懸念されます。

 

特に孤独死の現場などでは、感染症やアレルギーの原因となる有害物質が存在する可能性が高く、素人が無防備に対処するのは非常に危険です。このような特殊清掃を伴う環境では、専門知識を持った業者に依頼することが賢明と言えるでしょう。

 

業者は必要な防護具を用意し、専門的な技術で適切な清掃を行うことで、現場の安全性を確保します。特に、特殊清掃と遺品整理の両方が必要な場合、一つの業者にまとめて依頼することで作業効率が大幅に向上します。

 

複数の業者に依頼すると、それぞれのスタッフにかかる費用が増加する可能性がありますが、一貫して対応できる業者を選べば、総合的な費用を抑えることもできます。また、一貫作業ならば清掃の合間に遺品整理もスムーズに進行し、無駄な時間やコストを削減できるのです。

 

孤独死が起こった場所での清掃や整理が適切に行われないと、健康被害だけでなく精神的な負担も増加します。専門の業者に任せることで、健康リスクを回避し、安心して後の手続きや生活を迎える環境が整います。特殊清掃および遺品整理のプロによる確かなサポートで、快適で安全な空間を取り戻すことができるのです。

 

遺品整理業者を選ぶ際の3つのポイント

「業者に頼むと言っても、たくさんあるし、悪徳業者を選んでしまったらどうしよう…」と不安に感じる方もいるでしょう。

 

そこで、特殊清掃ができる遺品整理業者を選ぶ3つのポイントをお伝えします。

  1. 料金設定や見積もりが明確か
  2. 資格を保有しているか
  3. 対応が親切・丁寧か

 

このようなポイントを踏まえて業者を比較し、自分に合ったサービスを提供してくれる業者を選ぶことが大切です。

 

後悔しないためにも、事前にすべてチェックしておきましょう。

 

①料金設定や見積もりが明確か

料金設定や見積もりの透明性は、遺品整理業者選びには欠かせないポイントです。

 

明確な料金体系を提示している業者を選ぶことで、サービス内容への理解が深まり、無駄な費用を抑えることができます。特に追加料金が発生する条件や、見積もりに含まれる作業内容を事前に確認することは安心につながります。

 

料金について疑問点があれば細かく質問し、不明確な点がない状態で契約を進めることが重要です。また、見積もり時に作業内容を具体的に説明してもらい、費用の内訳を明確に把握しておくと、不意の出費を避けることができます。

 

料金や費用に関するトラブルを防ぐためにも、契約前に細部をしっかり確認し、納得のうえで依頼を検討することが大切です。

 

②資格を保有しているか

遺品整理業者が適切な資格を保有しているかどうかも、選ぶ際の重要な要素です。

 

資格には、特殊清掃に関する専門知識や技術を証明するものがあります。これにより、業者が法令を遵守し、安全に仕事を行う能力を持っていると確認できます。また、保険に加入している業者を選ぶことで、万が一のトラブルにも対応できる体制が整っていると判断できるでしょう。

 

さらに、「遺品整理士」や「遺品鑑定士」の資格を持っているスタッフがいると、遺族の気持ちに配慮した遺品整理サービスを受けられるとともに、売却したい遺品についても親身に相談に乗ってもらえます。遺品の買取サービスを展開している業者であれば、「古物商許可証」の有無も確認しておきましょう。

 

忘れてはならないのが、「一般廃棄物収集運搬業許可」です。一般家庭から排出される不用品などを回収するには必須に許可なので、保有しているかを必ず確認しておきましょう。不法投棄などのトラブル回避につながります。

 

信頼できる業者を選ぶには、こうした資格や保険に関する情報を求めるのが望ましいです。

 

③対応が親切・丁寧か

業者の対応が親切であるかどうかも、業者選択の際に重視すべき重要な要素です。

 

特に遺品整理は感情的な部分も大きく関与するため、作業前にしっかりと説明をしてくれる業者や、相談がしやすい環境を整えている業者が選ばれる傾向にあります。電話やメールでの問い合わせに対する反応の早さや、質問内容への丁寧な回答も、業者の信頼性を測る大事な判断材料となります。

 

また、実際の作業では、手際の良さだけでなく、作業中の配慮や親切な態度も求められます。これらの点を比較し、自分で安心できる業者を選ぶことが重要です。

 

信頼できる業者を見極めることで、不安を最小限に抑え、安心して依頼することが可能になります。

 

孤独死に伴う費用の目安と料金事例

結論、特殊清掃にかかる費用はケースバイケースです。

 

なぜなら、清掃を行う現場の状態や部屋の広さ、発生している汚染の程度によって大きく変わるからです。下表はオモイデに掲載する業者の費用相場ですので、これらの料金に特殊清掃料金が上乗せされるイメージです。

 

たとえば、腐敗が進行し特殊な作業が必要な場合や汚染が広範囲に及んでいる場合には、費用がさらに高くなることが一般的です。そのため、複数の業者から見積もりを取得し、内容をしっかりと確認して比較検討することが重要です。

 

また、業者によっては作業内容に含まれる項目が異なることがあり、消臭処理や徹底した消毒作業などはオプション扱いとなり追加料金が発生するケースもあります。

 

費用に関してくわしい説明を事前に受け、納得したうえで依頼することが失敗を避けるポイントとなります。

 

まとめ

まとめ

今回は孤独死の遺品整理や特殊清掃について解説しました。

 

親族の孤独死にかかる遺品整理は、基本的に相続人が行います。遺言書がないときは、法定相続人が遺品整理を行う義務を負います。また、身寄りがいない方が孤独死したケースでは、賃貸人(大家)などが相続財産管理人を申立てにより選任することになります。

 

孤独死が起きた現場の遺品整理・特殊清掃は、以下のような手順で進めます。

  1. 遺品整理・特殊清掃ができる業者へ連絡する
  2. 複数業者から相見積もりを取る
  3. 特殊清掃を行う
  4. 残った遺品を処分する

 

孤独死が発生したときは、以下の4つの点に注意しましょう。

  1. 特殊清掃前の部屋には入らない
  2. 勝手に部屋の窓を開けない
  3. 遺品整理は手袋やマスクを着用する
  4. 遺品はきれいな状態にして残す

 

孤独死の現場にかかる清掃や遺品整理は特にデリケートな作業が求められるとともに、大きな心理的・肉体的な負担が伴います。そのため、専門業者に依頼することで、作業を安全かつ効率的に進めることができます。

 

特に、腐敗臭や感染症といったリスクへの対策は、専門知識を持つ業者へ依頼することをおすすめします。近隣トラブルの回避にもつながりますので、積極的に業者の利用を検討しましょう。

 

業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。

  1. 料金設定や見積もりが明確か
  2. 資格を保有しているか
  3. 対応が親切・丁寧か

 

このように適切な対応をすることで、不安や負担を軽減し、前向きな気持ちで未来へ進めるでしょう。不明点や困りごとがある場合は、信頼できる専門家や業者に相談しながら、一つずつ解決していくことをおすすめします。