空き家を片付ける4つの手順|業者の費用相場から空き家の活用方法まで徹底解説!
2025.02.26

- 実家の空き家、何から手をつけていいかわからない
- 費用はどれくらい?空き家の片付けを業者に頼むべきか迷う
- 片付けた後の空き家をどう活用すればいいか悩んでいる
こんな悩みにお答えします。
放置された空き家は、片付けようと思ってもどこから手をつければ良いかわからず、つい後回しになりがちです。
しかし、そのままにしておくとさまざまな問題が発生する可能性があります。たとえば、放置すれば家屋としての資産価値の低下や地域トラブルに発展する可能性、通常より多くの税金を納めないといけないことも。
この記事では空き家の片付けや活用方法について、以下の内容をお伝えします。
- 空き家を片付ける前に準備すべき3つのポイント
- 空き家を効率よく片付ける4つの手順
- 空き家をスムーズに片付けられる3つのコツ
- 空き家の片付けを業者に依頼すべきケース
- 空き家整理を業者に依頼した場合の費用相場
- 空き家の片付け費用を抑えるためのテクニック
- 【目的別】空き家の活用・運用プラン5選
- 空き家活用で必ずチェックすべき「補助金・助成金」制度
この記事を読めば、空き家の片付けに関する必要知識を身に付けられるため、疑問や不安を解消できます。「どうすればいいんだろう…」というストレスから解放され、自信を持って片付けを始められるようになるでしょう。
片付けした空き家を有効活用したい方にとっても必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ今、空き家活用が必要なのか?(放置のリスク)
空き家を放置することは、経済的にも法的にも大きなリスクを背負うことを意味します。
なぜなら、近年の法改正により、管理不十分な空き家に対する所有者の責任が劇的に重くなっているからです。
以前は「建物を残しておけば税金が安くなる」という考えが一般的でしたが、現在はその優遇措置が受けられなくなるだけでなく、多額の罰金や修繕義務が生じることも。
本章では、空き家を放置し続けることで発生する具体的なデメリットを整理し、なぜ今すぐ空き家の片付けや活用に向けた検討が必要なのかについてくわしく解説します。
税金が6倍に?「特定空家」と「管理不全空家」のデメリットが大きいから
結論、空き家の管理を怠ると固定資産税が最大6倍に跳ね上がるリスクがあります。
その理由は、2023年施行の改正空家対策特別措置法により、管理が不十分な家に対するペナルティが強化されたからです。
具体的には、倒壊の危険がある「特定空家」に加え、放置すれば将来的に危険になる恐れがある「管理不全空家」という区分が新設されました。これらに指定されると、土地にかかる固定資産税の優遇措置(最大1/6に減額される仕組み)が解除されてしまいます。つまり、今まで年間5万円だった税金が、指定を受けるだけで30万円になってしまう可能性があるのです。
こうした事態を防ぐためには、定期的な換気や修繕、そして何より空き家の片付けを行って、自治体から「放置されている」と見なされないようにすることが重要です。
無駄な出費を抑えて、資産の価値を維持すべく、早めに行動を開始しましょう。
資産価値の低下と近隣トラブルの原因になるから
空き家は放置すればするほど価値が下がり、深刻な近隣トラブルの原因になります。
なぜなら、建物は人が住まなくなると、湿気がこもり、カビやシロアリが発生しやすくなるため、驚くほどの速さで老朽化が進むからです。
たとえば、家の中に古い家具やゴミが残ったままの「片付いていない状態」だと、ネズミや害虫が住み着き、悪臭を放つようになります。これが原因で近隣住民から苦情が寄せられたり、最悪の場合は損害賠償を請求されたりすることも。
また、手入れされていない庭木が道路にはみ出したり、不法投棄のターゲットになったりするリスクも無視できません。誰も住んでいないことが明白なので、犯罪などのトラブルに巻き込まれるリスクも上がります。
資産価値をこれ以上下げないためには、空き家の早急な清掃と片付けが不可欠です。
室内をきれいに清掃して不用品を処分すれば、建物の風通しが良くなり、劣化のスピードを遅らせることができます。また、清潔な状態を保つことで「管理されている家」という印象を周囲に与え、防犯効果も高まります。
多くの機会損失につながるから
空き家を負の遺産にしないためには、早い段階で「貸す・売る・使う」の決断をしましょう。
決断を先延ばしにしている間にも、維持費や税金はかかり続け、建物のコンディションは悪化の一途を辿るからです。
早期に判断するメリットは、活用方法の選択肢が広がること。建物がしっかりしているうちなら、少ないリフォーム費用で賃貸物件やカフェとして再生でき、早期に投資を回収できます。
しかし、ボロボロになってからでは「解体(建物を壊してさら地にすること)」しか選択肢がなくなり、数百万円の解体費用を全額自己負担することになりかねません。
そのためには、まず空き家の片付けを済ませて、親族間で家の今後について話し合う場を設けましょう。家の中を空にすることで、建物の本当の状態が見えてくるため、冷静な判断が可能になります。
空き家を片付ける前に準備すべき3つのポイント

空き家の片付けを始める前に、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
- ポイント①:作業計画を立てる
- ポイント②:必要な道具を揃える
- ポイント③:家族や関係者と事前に相談する
これらの準備を行っておけば、より片付けをスムーズに進められるようになります。
ポイント①:作業計画を立てる
まずは明確な目標を設定し、その達成に必要な具体的な手順を整理することが重要です。
たとえば、全体を小さなタスクに分けて計画すると、効率的に進められるようになります。具体的には、各部屋ごとに作業日や時間帯を設定し、進捗を記録しておくと良いでしょう。この方法は達成感も得やすいため、モチベーションの維持にも役立ちます。
また、大掛かりな片付けは一日で完了させるのが難しい場合が多いため、複数日に分けたスケジュールを立てるとストレスを軽減できます。
十分に余裕のある計画を立てて段階的に進めれば、計画的かつスムーズに空き家整理を進められます。効果的な手順を取り入れて、まずは作業を確実に進める土台を築きましょう。
ポイント②:必要な道具を揃える
空き家の片付けを効率的かつ安全に作業を進めるには、必要な道具を準備しておくことも欠かせません。
基本的な道具として、ゴミ袋や荷物を仕分けるための段ボール、汚れを処理するためのバケツなどを用意しておきましょう。安全を確保するために滑り止め付きの手袋や作業用マスクも準備もお忘れなく。
特に古い家の場合、ホコリや虫が発生している可能性があるため、適切な防護具を装備しましょう。
また、掃除機や雑巾、洗剤などの清掃用品もあらかじめ用意しておけば、片付け作業の後も効率的に清掃を始められます。
ポイント③:家族や関係者と事前に相談する
空き家を片付けするときは、あらかじめ家族や関係者と相談しておきましょう。
話し合いを通じて、どのように進めるか、誰がどの役割を担うかをあらかじめ決めておくことで、当日の片付けを円滑に進められるからです。
特に、故人の遺品や思い出の品を扱うときは特別な配慮が求められます。片付ける過程では感情的な場面が生じることもあるため、意見の食い違いによるトラブルを防ぐためにも、事前にしっかりと話し合いを行う機会を持ちましょう。
片付けする物の重要性や優先順位を家族全員で確認し、価値を共有するプロセスを経ることで、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。また、家族全体で協力し合うことで、家族間のコミュニケーションを深める場としても活用できます。
空き家を効率よく片付ける4つの手順
空き家を効率よく片付けるためには、順序立てて着実に進めることが肝心です。
自力で空き家を片付けるときは、次の4つの手順を参考にしてみてください。
- 手順①:害虫対策を行う
- 手順②:荷物やゴミを仕分ける
- 手順③:ゴミを処分する
- 手順④:家全体を清掃する
それぞれ深掘りして解説します。
手順①:害虫対策を行う
空き家が長期間放置されている間に虫や害獣が住み着くことが多く、これに対処せずに片付けを進めると、健康被害や不快な思いをするリスクがあります。
そのため、前もって殺虫剤を使用して害虫の侵入を防いでおきましょう。特に、煙タイプの殺虫剤を前日に散布しておけば、当日はより安全に片付けを始められます。
もし手に負えないレベルの害虫が発生している場合は、専門業者に依頼して迅速に対応する選択肢も検討しましょう。
害虫対策を徹底することで、整理作業におけるストレスを軽減し、効率的な片付け環境を整えられます。
手順②:荷物やゴミを仕分ける
次に、すべての物品を一旦目の前に出し、一つ一つ丁寧に確認していきます。
この作業では、以下の3つのカテゴリーに分けて行いましょう。仕分けるときに明確な基準を設けることで、判断がしやすくなるからです。
- 必要なもの
- 不要なもの
- 保留にするもの
たとえば、「過去1年間使っていない物は不要とみなす」「思い出の品であっても保管スペースに収まらない場合は処分する」といったシンプルなルールを設定するのがおすすめです。
仕分け作業をしっかりと行っておけば、その後のゴミ処分や物品の整理も簡単になり、空き家を片付ける手間と時間を大幅に短縮できます。
なお、遺品や思い出の品は仕分けが難しいケースが多いため、自分一人で判断するのではなく、必要に応じて家族や関係者と相談して進めましょう。
手順③:ゴミを処分する
荷物やゴミの仕分けが完了したら、次はゴミを処分していきます。処分方法は地域によって異なるため、事前に各自治体の規定やルールをしっかり確認しておきましょう。
一般的な家庭ゴミは、自治体が指定する日に出すのが基本ですが、自分で持ち込むことができる施設が併設されている地域もあります。一方で、粗大ゴミや家電、特殊廃棄物については、自治体の指示に従うか、専門の業者へ依頼するのが効率的です。
また、リサイクルできる品物があるかについても意識を向けましょう。なぜなら、状態が良い品物であれば、リサイクルショップやフリマアプリ、ネットオークションなどで売れる可能性があるからです。必要な人々へ寄付する選択肢も良いでしょう。
なお、ゴミの処分を行う際には、ご近所への配慮をお忘れなく。
ゴミを搬出する際に発生する騒音や、適切でない方法による景観の悪化には十分に気をつけ、周囲の迷惑にならないよう地域のルールを厳守しましょう。
手順④:家全体を清掃する
最後の手順が、家全体の清掃です。片付けと清掃は異なる作業と思われがちですが、しっかりと片付けされた空間をさらに清掃することで、新たな居住空間や利用環境を生み出せます。
具体的には、掃除機やモップ、雑巾などの清掃用具を使いながら、ホコリやゴミが溜まりやすい場所を重点的に掃除しましょう。
特にキッチンや浴室といった水回りエリアは、カビや雑菌が発生しやすいため念入りな清掃を心がけましょう。
清掃作業は単なる片付けを超えた新たな可能性を探り、空き家の活用方法を具体化する良い機会になるのです。
空き家をスムーズに片付けられる3つのコツ
「基本的な片付けの流れは理解できたけど、少しでも効率的に進める方法はないの?」と感じる方もいるでしょう。
そこで本章では、空き家をスムーズに片付けるためのコツを3つ紹介します。
- 1部屋ずつ作業を進める
- 廊下や出入り口付近から片付ける
- どんどん進める意識を持つ
意識すれば効率よく進められるようになりますので、それぞれ順にチェックしておきましょう。
コツ①:1部屋ずつ作業を進める
空き家の整理を進めるときは、1部屋ずつ作業を進めることを意識してみてください。
なぜなら、片付ける対象を絞り込んで進めると、全体の混乱を避けつつ、計画的に進行できるからです。
部屋ごとに手順を明確にして集中的に取り組むめば、作業の効率が向上し、達成感が得られます。達成感が得られるとモチベーションの維持や向上につながり、好循環を起こせます。
このように少しずつクリアな空間を作ることが、空き家の片付けをスムーズに進める重要なポイントです。
コツ②:廊下や出入り口付近から片付ける
最初に出入り口や通路が綺麗になると、片付けの効率が大幅に上がるからです。
また、収納されているものを整理するときも、まずは出入り口近くから手を付けることで、その後の荷物の搬出が容易になるからです。
このように物を持ち運ぶときに障害物が少ない状態にしておけば、作業の流れが途切れることなく、スピーディーに片付けが進行します。
さらに、廊下を始めとした動線が整うことで、場の雰囲気も一新されるため、作業を進める気持ちが良くなります。ストレスを軽減し、心理的にスッキリすることは、さらに次のタスクへの意欲を引き出す要因にもつながります。
このように初めに廊下や出入り口を整えていけば、片付けを円滑に進める土台を築けるようになります。
コツ③:どんどん進める意識を持つ
片付けるときは、「どんどん進める」意識を持ちましょう。作業を始めたら、一つ一つの物にじっくりと時間をかけすぎず、次々と手を動かすことが非常に大切です。
というのも、片付けのペースが遅れると、気持ちが煮詰まり、作業意欲が低下してしまうことがよくあるからです。そのため、一定の時間内に片付ける量を定め、前進するモチベーションを維持することが重要です。
特に思い出の品については、強い感情が入りやすいため注意が必要です。深く考えすぎると、時間が経つにつれて作業が進まなくなることがあります。迷った際はすかさず保留にしてどんどん進めましょう。
このように進捗状況を意識してスピード感を持つことで、結果的に短時間でスッキリとした空間を作り出すことができ、片付けが進む喜びも感じられるため、さらに効率的な片付けにつながります。
空き家の片付けを業者に依頼すべきケースとは?
空き家の片付けを自分で行うのが難しいと感じた際には、業者への依頼を検討しましょう。
たとえば、以下のようなケースなどです。
- 片付けする空き家が広い
- 空き家に家財がたくさんある
- 片付けのために割ける時間が限られている
- 搬出作業が重労働になる
- 危険物が含まれている
- 特殊な廃棄物の処理が必要
- 空き家が劣化していることで片付けが難しい
また、高齢者が相続した空き家を片付けする場合は、心理的な負担が大きくなることが少なくありません。そのような場合も、専門的なスキルを持つ業者のサポートを受けることで、スムーズに作業を進められるだけでなく、心の負担も軽減できます。
では、業者に依頼する前に知っておきたいポイントや、メリット・デメリットについて解説していきます。
業者選びのチェックポイント
信頼できる業者を選ぶためには、過去の実績や顧客の評判をしっかり確認しておきましょう。
たとえば、ネット上の口コミサイトや専用の掲示板は、実際に利用した人の意見を参考にできるため、有力な情報を収集できます。
見積もりを依頼する場合は、必ず複数の業者から相見積もりを取得して比較しましょう。料金だけでなく、サービス内容にも注目し、詳細な見積もりに基づいて最適なプランを選ぶことが成功のカギです。
見積もりの段階でサービス内容を明確に示している業者は信頼性が高いといえます。費用に含まれる作業内容や追加料金の有無をわかりやすく説明してくれる業者を選び、後々のトラブルを防ぎましょう。
また、万一のトラブルが発生した際の対応策や保証がしっかりしているかどうかの確認もお忘れなく。
業者に空き家の片付けを依頼するメリット
専門の業者に空き家の片付けを依頼する最大のメリットは、時間と労力を大幅に節約できる点です。
片付けのプロである業者は、効率の良い作業方法を熟知しているため、自分で行うよりもはるかに短時間で作業を完了させられるからです。また、重量物の搬出や高所での作業も安全対策を講じたうえで行うため、怪我のリスクも減らせます。
ゴミの処分に関しても、法律や自治体のルールに則って適切な処理を行うため、不法投棄などの心配がありません。害虫の発生など、自分たちでは対応が難しい問題にも専門的な対策で対応してもらえます。
トラブルが発生した場合のアフターフォローがしっかりしているのも、プロの業者に任せる安心感の一つです。
業者に空き家の片付けを依頼するデメリット
業者に空き家の片付けを依頼する最大のデメリットは、当然ながら費用が発生する点です。
自分で行う場合に比べてコストがかかるため、予算を考慮する必要があります。
また、作業員が家の中に入るため、プライバシーの観点から抵抗を感じる方もいるかもしれません。個人的な物品をどのように扱ってほしいか、事前にしっかりと相談しておくことが大切です。
そして、最も注意すべきは業者選びです。中には不当に高額な費用を請求したり、不法投棄を行ったりする悪質な業者も存在します。もし、そうした業者に依頼してしまうと、さらなるトラブルに巻き込まれる可能性も。
信頼できる業者を慎重に選ぶ手間と時間がかかることも、デメリットの一つと言えるでしょう。
空き家整理を業者に依頼した場合の費用相場
空き家の整理を業者に依頼する際の費用相場は、さまざまな要因によって変動します。
一般的には、物件の広さや中に残っている荷物の量、そして搬出作業の難易度が費用に大きく影響します。

※オモイデに掲載する遺品整理業者の料金相場より
ただし、業者ごとに料金体系は異なります。たとえば、料金には運搬費用や廃棄物の処理費用が含まれている場合もありますが、別途請求されることも。
透明性を確保するためには、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。適正な相場を把握することは、予算を管理し、安心して空き家の片付けを進めるための基本です。
見積もり内容を確認する際には、どのようなサービスが含まれているのかを明確にし、予想外の追加費用を防ぎましょう。
空き家の片付け費用を抑えるためのテクニック
少しでも空き家の片付け費用を抑えるには、次の3つのテクニックを駆使しましょう。
- 自治体のゴミ回収サービスを利用する
- まだ使えるものはリサイクルや譲渡する
- 複数業者から相見積もりをとる
これらは今すぐ誰でも取り組めるテクニックです。
特に、複数業者から相見積もりを取るのが難しく感じる場合は、一括見積りサービスの活用がおすすめです。たとえばオモイデでは、必要な情報を伝えるだけで、お近くの優良業者ベスト5の見積もりをお届けしています。
うまく活用すれば片付けにかかる費用を抑えられますので、それぞれ事前に確認しておきましょう。
自治体のゴミ回収サービスを利用する
業者に空き家の片付けを依頼する前に、あらかじめ自治体のゴミ回収サービスを活用してできる範囲でゴミを処分しておけば、空き家の片付けにかかる費用を抑えられます。
多くの自治体では、特定の期間に大型ゴミや不用品の回収を行っており、民間のサービスに依頼するよりもリーズナブルな料金でゴミ処分できるからです。
また、地域のセンターでは、自治体からの補助金情報も提供していることがあるため、片付けにかかる経済的な支援を受けられることも。事前にチェックしておきましょう。
まだ使えるものはリサイクルや譲渡する
まだ使えるものは、積極的にリサイクルや譲渡を検討しましょう。
なぜなら、不用品をそのまま廃棄するのではなく、売却できれば費用をかけずに処分できるからです。
具体的には、以下の方法があります。
- リサイクルショップで買取してもらう
- メルカリやヤフオク!で売る
- ジモティーなどで無償で譲る
- 学校や病院などへ寄付する
洋服であれば、海外に向けてリユースを進める会社もあるため、必要な人にとって有効活用してもらえることも。空き家の片付けを業者に依頼するなら、積極的に買取サービスを利用しましょう。
このように使えるものを次の人に渡せると、新たな価値を生みつつ、お得に不用品を処分できます。
複数業者から相見積もりをとる
片付けを業者に依頼する場合は、必ず複数の業者から「相見積もり」をとりましょう。
1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのか判断しにくいからです。複数の業者から見積もりを取ることで、おおよその費用相場を把握でき、不当に高額な請求をしてくる業者を避けられます。
料金の比較だけでなく、以下にのような点も踏まえて総合的に比較検討しましょう。
- 見積もりの内訳
- 作業内容
- 担当者の対応
手間はかかりますが、この一手間が結果的に数万円単位での費用削減につながる可能性も。納得のいく片付けのためにも、少しの手間暇は惜しまないようにしましょう。
【目的別】空き家の活用・運用プラン5選

本章では、片付けた後の空き家について、現代のニーズにマッチした5つの代表的な活用方法を紹介します。
- 【賃貸・居住用】安定した家賃収入を目指す不動産運用
- 【宿泊・観光用】民泊やゲストハウスとしての運用
- 【店舗用】カフェやコワーキングスペースとしての活用
- 【福祉・社会貢献】グループホームやサービス付き高齢者向け住宅としての活用
- 【さら地活用】解体して駐車場や資材置き場として有効活用
適切なプランを選べば、空き家は毎月のキャッシュフロー(現金の流れ)を生む優秀な資産になります。
どのプランを進める場合でも共通して必要なのは、空き家の片付けを行い、物件の魅力を引き出す準備をすること。
それぞれの特徴を理解し、ご自身の物件に最適な活用・運用プランを探っていきましょう。
【賃貸・居住用】安定した家賃収入を目指す不動産運用
空き家を住宅として貸し出すのは、最も確実で長期的な収益が見込める活用法です。特に地方や郊外では、ペット可物件や庭付き一戸建ての需要が高まっており、集合住宅にはない強みを活かすことができます。
最近のトレンドとして注目したいのが「DIY型賃貸」です。これは、借り主が自分の好きなようにリフォームすることを許可する代わりに、オーナー側は現状のまま(または最低限の補修のみで)貸し出す仕組みです。
オーナーにとっては初期費用を大幅に抑えられるメリットがあり、借り主にとっては自分好みの空間を作れる楽しさがあります。
ただし、入居者を募るためには「内覧(物件を見学すること)」での第一印象が勝負です。前の住人の家財道具が残っていると、借り主は生活イメージを抱きにくくなるからです。
そのため、本格的に募集をかける前に空き家の片付けを完璧に終わらせ、清潔感のある空間を作っておくことが、早期成約と適正な家賃設定を勝ち取るための絶対条件となります。
【宿泊・観光用】民泊やゲストハウスとしての運用
観光地に近い場所や歴史のある古民家なら、民泊として運用することで高収益を狙える可能性があります。
賃貸契約が月単位の収入であるのに対し、民泊は「宿泊数×単価」で計算されるため、観光シーズンには一般的な賃貸を大きく上回る利益が出ることもあるからです。
民泊を始めるには、住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づいた届け出や、消防設備の設置などが必要になります。しかし、現在は運営を代行してくれる専門業者も多いため、遠方に住んでいる方でも比較的始めやすいのが特徴です。日本の伝統的な家屋は外国人観光客からも人気が高く、古さを「価値」として再定義できるのがこのプランの魅力です。
成功のポイントは、非日常感の演出です。そのためには、古い生活用品などを一掃する空き家の片付けが不可欠。
余計なものを排除し、シンプルでセンスの良い空間に整えれば、予約サイトでの写真映えも良くなり、稼働率が向上します。安全で清潔な宿泊環境を整えることが、人気施設への最短距離と言えます。
【店舗用】カフェやコワーキングスペースとしての活用
立地が良い空き家であれば、住宅以外のビジネス拠点として活用するのも非常に有効です。
なぜなら、近年ではリモートワークの普及により、住宅街の中にあるシェアオフィスや、隠れ家的なカフェに対する需要が急増しているからです。
このプランのメリットは、地域のコミュニティ拠点として活用されることで、建物の維持管理がしやすくなる点です。法人が借り主になるケースも多く、その場合は家賃の滞納リスクが低くなる傾向があります。
また、リノベーション費用の一部を借り主が負担してくれる場合もあり、オーナーの持ち出しを抑えながら物件価値を高めることができます。
ビジネス利用を検討する際も、まずは空き家の片付けから始めましょう。空間を広く見せることで、借り主が店舗のレイアウトを自由に想像しやすくなり、成約率が高まります。
また、自治体によっては「商店街活性化」などの名目で補助金が出ることもあるため、片付けと並行して役所でのリサーチも進めておきましょう。
【福祉・社会貢献】グループホームやサービス付き高齢者向け住宅としての活用
空き家を福祉施設として活用することは、安定した収益と社会貢献を両立できる優れた方法です。
なぜなら、高齢者や障がいを持つ方が共同生活を送る「グループホーム」などは、慢性的に施設が不足しており、長期にわたる安定した契約が期待できるからです。
福祉施設としての運用は、運営会社に一括で貸し出す形態が多いため、オーナーが日常的な管理に煩わされることがほとんどありません。また、「空き家を活用して社会問題を解決している」という姿勢は、自治体からも高く評価され、改修費用の補助(バリアフリー化への助成金など)を受けやすいというメリットも。
ただし、福祉施設には廊下幅や避難経路などの厳しい建築基準があるため、業者がスムーズかつ正確に測量や診断を行えるよう、事前に空き家の片付けを済ませておくことが欠かせません。
そうすることで必要な工事内容が明確になり、事業収支のシミュレーションもより正確なものになります。
【さら地活用】解体して駐車場や資材置き場として有効活用
建物の老朽化があまりにも激しく、修理して使うことが現実的でない場合は、解体して「土地」として活用しましょう。
建物があることで生じる倒壊リスクや、近隣からのクレームという心理的負担から解放されるからです。
さら地にした後の活用法としては、駐車場や駐輪場、資材置き場などがあります。初期投資が少なく、管理も比較的容易なため、将来的に売却するまでの「つなぎ」の運用としても優れています。建物の固定資産税の優遇はなくなりますが、駐車場の収益で税金を賄い、さらにプラスの利益を出すことも可能です。
解体工事を行う際に注意すべきは、室内の残置物(ゴミや家具)の扱いです。解体業者に空き家の片付けまで丸投げすると、産業廃棄物として高額な処理費用を請求されることがあります。
解体コストを下げるには、下記のような方法で事前にできるだけ荷物を減らしておきましょう。
- 自分で自治体の粗大ゴミに出しておく
- 自分でリサイクルショップに売却する
- 良心的な費用で片付けをしてくれる優良業者に依頼する
空き家を片付けずに売却できるケースもある
通常、不動産を売却するときは、家の中の荷物をすべて片付けて空の状態にしてから引き渡すのが一般的です。
しかし、時間的な制約や費用の問題で、どうしても空き家の片付けが難しいという方もいるでしょう。
実は、いくつかの方法を使えば、荷物が残った状態のまま空き家を売却できます。
ここでは、片付けをせずに空き家を手放せる具体的な売却方法について紹介します。
空き家バンクを使った売却
各地方自治体が運営している「空き家バンク」は、空き家を売りたい・貸したい人と、買いたい・借りたい人をつなぐマッチング制度です。
この空き家バンクでは、荷物や家財が残った状態でも登録・売却できる可能性があります。
購入希望者の中には、建物を解体して新築を建てることを前提としている方や、自分好みにリフォームやDIYを楽しみたいと考えている方もいるため、現状のままで引き取りたいという需要があるからです。
空き家の買取業者への売却
不動産買取を専門に行う企業の中には、家財が残った状態の空き家をそのまま買い取ってくれる業者があります。
こうした買取業者は、自社でリフォームや解体を行うノウハウを持っているため、片付けが終わっていない物件でも、再販価値を見出して買取価格を提示できるからです。
もちろん、すべての空き家が買取対象となるわけではありません。
しかし、相続した実家の片付け費用を捻出するのが難しい方や、すぐにでも空き家を手放したい方にとって、有効な選択肢になる可能性があります。
空き家活用で必ずチェックすべき「補助金・助成金」制度
空き家の改修や解体には多額の費用がかかりますが、国や自治体は「空き家問題」を解決するために、驚くほど手厚い補助金制度を用意しています。
これらの制度を知っているかどうかで、自己負担額が数百万円単位で変わることも。補助金は「返さなくてよいお金」ですので、活用しない手はありません。
ただし、申請には「事前の計画」や「期限」などのルールが厳格に定められています。
本章では、空き家活用の資金計画を立てるうえで欠かせない代表的な支援制度と、失敗しないための注意点をわかりやすく解説していきます。
国の補助金制度(例:空き家対策総合支援事業)
国(国土交通省)は、地方自治体が行う空き家対策を支援するため、「空き家対策総合支援事業」を提供しています。
空き家対策総合支援事業とは、特定のエリアにある空き家の除却(解体)や改修に対して、費用の一部を補助する制度です。
| 制度区分 | 補助制度名 | 補助内容 | 補助率 | 補助上限額(詳細) | 補足条件・注意点 |
| 改修支援 | 住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業 | 空き家をセーフティネット住宅として貸し出すための改修工事費 | 国1/3+自治体2/3以内 | 原則:1戸あたり上限100万円 | セーフティネット住宅として登録必須・工事前申請が原則・自治体負担がない場合は実施不可 |
| 家賃支援 | 家賃低廉化補助制度 | 住宅確保要配慮者に家賃を低く設定した場合の減額分を補助 | 国1/2+自治体1/2 | ・最大4万円/月・戸
(国:最大2万円自治体:最大2万円)
・補助期間:最長10年間 |
家賃設定に上限あり・入居者は要配慮者に限定 |
| 入居支援 | 入居円滑化に係る支援(保証料等) | 家賃債務保証料・見守り等 | 定額補助 | 家賃債務保証料:上限6万円/戸
(見守り・生活支援:自治体ごとに設定) |
自治体が事業化している場合のみ利用可 |
たとえば、地域の活性化につながるような交流施設や宿泊施設への改修であれば、かかった費用の一部が補助されることがあります。また、周囲に危険を及ぼす恐れがある古い家の解体も、補助の対象となるケースが多いです。
申請には建物の図面や現況写真、工事の見積書などが必要になります。ここでも空き家の片付けが重要で、家の中が整理されていれば、業者が正確な見積もりを出しやすくなり、写真からも建物の状態が明確に伝わるため、審査がスムーズに進む可能性が高まります。
制度を最大限活用できるよう、まずは片付けを済ませて準備を整えましょう。
自治体独自の改修補助金・リフォーム助成金
国とは別に、多くの自治体が「地域独自の課題」に合わせてオリジナルの助成金制度を設けています。
たとえば、子育て世帯を呼び込むために空き家をリフォームして住む場合に最大100万円を補助する自治体や、耐震診断を無料で実施している自治体など、その内容は多岐にわたります。
代表的なものには、以下のようなものがあります。
- 「耐震改修助成金」
- 「省エネリフォーム補助」
- 「バリアフリー改修支援」
空き家を地域の集会所や店舗にする場合に、工事費の半分以上を補助してくれる手厚い地域もあります。東京都や大阪府などの都市部では、特定の商店街にある空き店舗を活用する際に特別な上乗せ支援があるなど、地域性を反映した制度が豊富です。
空き家バンク成約に伴う補助金
自治体が運営する「空き家バンク」に登録し、契約が成立すると受けられる特別な補助金も見逃せません。
空き家バンク経由で成約した場合、自治体によっては空き家の所有者に対して「成約祝い金」を支給したり、購入者がリフォームする際の補助金が増額されたりします。
特に注目したいのが、空き家の片付け費用への直接的な補助です。家の中の不用品を業者に依頼して処分する際にかかる費用(数十万円単位になることもあります)の半分程度を、自治体が負担してくれるケースが増えています。
たとえば、岡山県赤磐市では「空き家家財道具等撤去補助金」として、家財道具などの搬出や撤去に要する費用で10万円以上かかる場合、15万円を限度に1/2を支援しています。
空き家バンクへの登録には一定の審査がありますが、あらかじめ空き家の片付けをある程度進めておけば、登録がスムーズになるだけでなく、買い手や借り手からの問い合わせも劇的に増えます。
【重要】補助金申請時の注意点とスケジュール
補助金制度を利用する上で最も注意すべきルールは、「必ず工事や契約の前に申請すること」です。
すべての補助金に共通して言えることですが、既に工事が終わってしまったり、契約が完了してしまったりした後に、「実は補助金を使いたい」と申請しても、1円も受け取ることはできません。
申請の一般的な流れは、以下のとおりです。
- 見積もりを取る
- 自治体に申請する
- 交付決定(OKの返事)をもらう
- 着工(工事開始)する
また、多くの自治体では年度(4月〜翌年3月)ごとに予算が決まっており、先着順で予算がなくなればその年の受付は終了となります。そのため、逆算したスケジュール管理が必要です。
まずは空き家の片付けを行って建物の状態を明確にし、業者に見積もりを依頼できる状態にしましょう。
なお、秋以降に検討を始めると「予算終了」と言われるリスクが高まるため、春から夏にかけて準備を進め、余裕を持って申請に臨むことが、補助金を確実に手に入れるための成功の秘訣です。
まとめ
今回は空き家の片付けについて、さまざまな視点から網羅的に解説しました。
空き家の整理は、単に物を片付けるだけでなく、活用方法や地域への影響を考える重要な作業です。将来的なリノベーションや資産活用の可能性にもつながるため、計画的に進めることが大切になります。
おさらいになりますが、空き家を片付けするときは、以下の4つの手順を参考にしてみてください。
- 害虫対策を行う
- 荷物やゴミを仕分ける
- ゴミを処分する
- 家全体を清掃する
空き家の片付けに取り組む際には、次のコツを意識することで、作業をスムーズかつ効果的に進められます。
- 1部屋ずつ作業を進める
- 廊下や出入り口付近から片付ける
- どんどん進める意識を持つ
また、片付けた後の空き家を活用・運用する際は、以下の方法を参考にしてみてください。
- 【賃貸・居住用】安定した家賃収入を目指す不動産運用
- 【宿泊・観光用】民泊やゲストハウスとしての運用
- 【店舗用】カフェやコワーキングスペースとしての活用
- 【福祉・社会貢献】グループホームやサービス付き高齢者向け住宅としての活用
- 【さら地活用】解体して駐車場や資材置き場として有効活用
このような活用は、家族の思い出を大切に守りつつ、新たな価値を生み出す方法として注目されています。
今後、空き家問題を解決していくためには、多方面からのアプローチと積極的な情報収集が欠かせません。自分自身で情報を集めるだけでなく、専門家や行政のサポートを積極的に活用することもポイントです。
空き家の片付けを適切に行うことで得られるメリットは多岐にわたります。ぜひこの記事を参考に、空き家を片付けし、積極的な活用に向けて取り組んでみてください。