お役立ちコンテンツ

亡くなった人の物をもらう7つの注意点とは?(適切な遺品のもらい方が身に付く)

遺品整理

2025.05.15

  • 亡くなった人の物をもらうとき、どう手続きすればいいのかわからない
  • 遺品をもらう際、ご遺族とのトラブルが心配…
  • 形見分けを通じて故人を偲びたいけど、正しいマナーが知りたい!

こんな悩みにお答えします。

亡くなった人の物を受け取る際には、慎重な対応が必要です。なぜなら、場合によってはお金のトラブルやマナー違反につながる可能性があるからです。しかし、適切な準備や知識があると、遺品をもらう際の摩擦や不安を減らし、故人の大切な思いを引き継ことができるでしょう。

そこで、この記事では以下の内容をお伝えします。

  • 遺品をもらう際のルールと心構え
  • 亡くなった人の物をもらう7つの注意点
  • 亡くなった人からもらうことが多い物
  • 遺品をもらった後にしておきたいこと3つ
  • 亡くなった人からもらう物に関するよくある質問

この記事を読むことで、故人への敬意を大切にし、ご遺族との関係を円滑に保ちながら遺品を受け取れるようになります。

ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

 

【基礎知識】遺品をもらう際のルールと心構え

遺品をもらう際のルールについて理解を深めることは、亡くなった人の物を適切に扱うために非常に重要です。

遺品を受け取る際には、故人の意志や気持ちを尊重する姿勢が求められます。これは、遺品を扱う基本的な心構えとして欠かせないものです。

また、亡くなった人の物を受け取る際には、それが持つ価値や意味を深く理解することが大切ですので、もらう側と分ける側でしっかりコミュニケーションを取るようにしましょう。それにより単なる物としてではなく、故人との思い出やつながりを感じることができます。

さらに、遺族が何を望んでいるのかに気を配り、その意向を考慮することで、より良い関係を築き、心のつながりをより強くする機会ともなるでしょう。

 

亡くなった人の物をもらう『形見分け』とは?

形見分けとは、亡くなった人の物を親族や親しい友人に分け与える行為を指します。

この行為には故人を偲ぶ意味が込められており、同時に遺品を通じて故人の思いを受け継ぐ大切な儀式でもあります。

通常、遺族の意志に基づいて行われる形見分けでは、故人が日常的に愛用していた品物や特別な思い出が込められた遺品が対象になることが一般的です。また、このような品物を受け取ることによって、受け取った側が故人との心のつながりを感じることができます。

形見分けは、単に物をやり取りするだけでなく、亡くなった人への感謝や思いを共有し、故人を偲ぶかけがえのない機会として重要な意味を持ちます。

 

亡くなった人の物はもらってもいいの?

故人の遺品を受け取る際には、思い悩むこともあるかもしれませんが、基本的には遺族からの許可があれば問題なく受け取ることができます。

特に、「形見分けとして受け取ってほしい」という遺族の意向がある場合は、その気持ちを尊重して遺品をもらうことが望ましいでしょう。

遺族が共有する気持ちや信頼関係を大切にすることで、形見分けが円滑に進みます。

亡くなった人の物を受け取る際には、故人がその物に込めた思いや遺族の意向をしっかりと汲み取るよう心掛けることが大切です。

 

形見分けが行われるタイミングとは?

形見分けが行われるタイミングは、特に厳密に決まっているわけではありませんが、一般には四十九日の法要を迎えた際に行われることが多いです。

四十九日の法要後は忌明けとされ、少しずついつもの日常に戻っていくタイミングだからです。また、法要の際に親族や故人と親しかった人が集まるタイミングでもあるからです。

他には、故人の遺品整理や遺産分割が完了した段階でも行われます。

 

【必見】亡くなった人の物をもらう7つの注意点とは?

亡くなった人の物をもらう際には、慎重に対処することが重要です。

特に、次の7つの注意点をしっかりと把握しておきましょう。

  • ①もらうのは遺産分割が完了してから
  • ②贈与税や相続税がかかる場合がある
  • ③価値をきちんと把握しておく
  • ④刀や銃は所有するのに許可がいる
  • ⑤衛生状態に気を付ける
  • ⑥基本的には受け取る
  • ⑦お礼を返す必要はない

これらの注意点に気をつけることで、故人の思い出を大切にしつつ円滑に遺品を受け取ることができるでしょう。

それでは順に確認していきましょう。

 

①もらうのは遺産分割が完了してから

遺品をもらう際には、遺産分割が完了するまで待つことが重要です。

亡くなった人の物は、法定相続人全員が同意しない限り様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

万が一、遺産分割協議が整う前に遺品を受け取ると、他の相続人との間で不満や争いが生じる原因となりかねません。

特に、財産価値のある遺品は遺産分割の一部として扱われるため、分割が完了する前に形見分けを進めることは避けましょう。

 

②贈与税や相続税がかかる場合がある

形見分けで亡くなった人の物を受け取る際、遺品に経済的価値がある場合は注意が必要です。

高価な遺品については、贈与税や相続税が課せられる可能性があるため、事前によく確認しておきましょう。

相続税は遺産分割が行われる際、その物の価値に基づいて発生します。また、贈与税は年間110万円を超える価値の贈与があった場合に発生するため、高価な遺品を受け取る際には特に注意が必要です。

税金に関するトラブルを避けるためにも、遺品の経済的価値について、専門家に相談して正確な情報を得ることをおすすめします。

 

③価値をきちんと把握しておく

上述したように、遺品の価値は適切に把握しておきましょう。

特に、亡くなった人のものの中には希少価値のある品やブランド品が含まれている場合があり、それが相続トラブルの原因になることがあります。

そのため、価値の高い物を受け取る前には、専門家による査定を受けることを推奨します。また、遺族との話し合いにより、遺品の価値や背景について共通の認識を持つことも重要です。

こうすることで、亡くなった人のものに込められた思いや歴史を理解し、それを大切に受け継ぐことができるようになります。

 

④刀や銃は所有するのに許可がいる

刀や銃といった特殊な物品は、亡くなった人のものを遺品として受け取る際にも、法的な手続きが求められます。

これらの物品を所有するには、特別な許可が必要であり、手続きには講習や審査が含まれることもあるからです。

法令に従って適切な手続きが行われなければ、処罰の対象となる可能性があるため注意しましょう。

このような亡くなった人の物をもらう場合には、事前に必要な準備を進めておくことが大切です。

 

⑤衛生状態に気を付ける

受け取る物の衛生状態にも注意が必要です。

特に、衣類や家庭用品などは、時間が経つと汚れやカビが発生しやすくなります。

大切な思い出の品を受け取った場合、まずは清掃し、衛生的な状態に戻すようにしましょう。

この手間を怠ると、せっかくの形見が損なわれてしまう可能性がありますので、しっかりと手入れを行うことを心がけましょう。

 

⑥基本的には受け取る

遺族から「形見として受け取ってほしい」と言われた場合は、基本的には受け取るのがマナーです。

故人が大切にしていた物を自分が引き継ぐことは、思い出を大切にすることでもあるからです。

もし受け取りを断る場合は、きちんと故人の物を管理できない等の理由を、丁寧に話すことで理解を得られるでしょう。

 

⑦お礼を返す必要はない

形見分けで遺品を受け取った場合、お礼のお返しをする必要はありません。

一般的に、冠婚葬祭ではお返しすることが慣習ですが、形見分けにおいてはその限りではありません。形見分けは故人の思いを受け継ぐ大切な行為であり、お返しが必要とされるものではないからです。

むしろ、形見分けされた遺品を大切に使い続けることが、故人への最大の感謝の表れとされています。故人を思い出しながらそれらの品物を大事にし、思い出を共有することが重要です。

ですので、形見分けではお返しは控えるように心がけましょう。

亡くなった人からもらうことが多い物とは?

亡くなった人からもらうことが多い物には、故人が愛用していた品物や思い出が詰まったアイテムが含まれます。

これらの「遺品」や「亡くなった人の物」は、故人とのつながりを感じ続けるための大切な手段となります。

こうした物を形見分けとして受け取る際には、その背景や思いを理解し、心を込めて大切に扱うようにしましょう。残された人々にとって忘れられない記憶の一部となり、新たな絆を深めるきっかけにもなるからです。

それではくわしく見ていきましょう。

 

故人が愛用していた品物

故人が愛用していた品物は、遺品として特に大切にされることが多いです。

これらの品物は、亡くなった人の趣味や生活を感じさせるものであり、思い出の宝物ともいえます。釣り道具やカメラなど、特定の活動に使われていた物は、思い出を共有する手段ともなります。

愛用していた品物は、もらった側にとっても特別な意味を持つ場合があり、同じ趣味を持つことで、その品物を通じて故人とのつながりを感じることができるでしょう。

また、これらの物は再び使用されることで、故人の想いを引き継ぎ、新たな喜びを生むきっかけにもなります。

 

よく身につけていたアクセサリーや衣服

故人が気に入って頻繁に身につけていたアクセサリーや衣服は、亡くなった人の物として遺品の中でも特に形見分けに適したアイテムとされています。

これらは常に身近にあった品であり、受け取った人々にとって感情的なつながりを保つ重要な手助けとなるでしょう。

アクセサリーや衣服については、ただ身につけるだけではなく、それを大切に保管することで故人の存在を身近に感じ続けることもできます。

また、遺族にとってもこうした遺品は故人との思い出が詰まった貴重なアイテムであり、その価値を尊重しながら活用したり保管したりすることが望ましいとされています。

 

趣味のコレクションや記念品

亡くなった人の物の中には、趣味で集めていたコレクションや記念品が含まれることがあります。たとえば、骨董品や趣味のアイテム、特別な思い出が詰まった品物などです。

形見分けを通じて、これらの遺品を受け取る際には、故人の趣味や大切にしていたものを理解している人に譲ると良いでしょう。そうすることで、故人の遺志を尊重し、コレクションを引き継ぐことができます。

また、趣味のコレクションは、特有の価値や保存方法があるため、それを理解した上で受け取ることが重要です。

趣味を共有する人々にとっては、遺品が新たな愛情を持って受け継がれることが多く、より大切に扱われるでしょう。

 

遺品をもらった後にしておきたいこと3つ

亡くなった人の物をもらった後にしておきたいことは、次の3つです。

  • ①きれいな状態にお手入れしておく
  • ②遺品にあった保管方法を考えておく
  • ③定期的にメンテナンスする

これらをしっかりと行うことで、故人との思い出を胸に刻みながら、物を良い状態で長持ちさせることができます。

亡くなった人の物には特別な思いが込められているため、それらを丁寧に管理し、心を込めて向き合いましょう。

 

①きれいな状態にお手入れしておく

亡くなった人の物をもらった後は、きれいな状態にお手入れしておきましょう。

なぜなら、長い間使用されていなかった物には、ほこりや汚れが付着していることが多いからです。特に、布製の品物や木製の家具は、丁寧に手入れを行うことで見違えるような美しさを取り戻せます。

また、状態に応じて専用のクリーナーを使用したり、必要があれば専門家に相談してメンテナンスを依頼することも検討しましょう。

こうした作業を通じて遺品を整えることで、その品物が持つ思い出や価値を最大限に引き出すことが可能です。

 

②遺品にあった保管方法を考えておく

亡くなった人の物が持つ意味や価値をしっかりと理解し、適切な取り扱いを心掛けることが重要です。

たとえば、衣類であれば湿気を避け、通気の良い場所に保管することが肝心です。必要に応じて、衣装ケースや専用の保管袋を利用すると良いでしょう。

また、ガラス製品や陶器などの壊れやすいものは、丁寧に包んで安全な場所に収納することで破損を防ぎます。写真や書籍といった紙製品に関しては、湿度や直射日光を避けて保存することで、劣化を防げます。

このように、遺品の特性に合わせた保管を工夫することで、大切な故人の思い出を長く守ることができるでしょう。

 

③定期的にメンテナンスする

亡くなった人の物を長く大切に保管するたには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

たとえば、木製品の場合は定期的にホコリを取り除き、必要に応じてワックスをかけることで表面を保護します。金属製品に関しては、サビ止めを活用したり、磨き上げたりしましょう。

このような手入れを行うことで、遺品が良好な状態を保ち、亡くなった人の物を通して故人との思い出をより長く大切にすることができます。

適切なケアを心がけ、遺品との絆をいつまでも維持しましょう。

 

亡くなった人からもらう物に関するよくある質問

形見分けの際に生じる悩みやトラブルについては、事前に理解しておくことが重要です。

よくある質問を事前に押さえておくことで、少しでも安心して形見分けに臨めるでしょう。

それぞれチェックしてみてください。

 

亡くなった人の物をもらうのは断ってもいいの?

相続人から遺品をもらう際、基本的には遺族の気持ちを尊重することが求められます。しかし、自分がその物を持ち続けることが難しい場合、無理に受け取る必要はありません。

たとえば、管理が難しい品物や、自身の生活スタイルに合わないものなどは、事情をしっかりと説明し、辞退することが適切です。

本来、遺品を断ることはマナーに反するとの見解もありますが、受け取った後に適切に保管できず、処分してしまうよりは、最初からお断りする方が故人への敬意を示す行動と言えます。

遺品は故人を偲ぶための重要な物ですので、無理をせず、丁寧にお断りすることも可能です。

 

もらった遺品は処分しても大丈夫?

もらった遺品の処分については、慎重な判断が求められます。

遺品の中には、故人や遺族にとって深い思い入れや価値がある品物が含まれていることが多いため、不注意な処分がトラブルの原因になる可能性もあるからです。

まずは、遺品ひとつひとつを丁寧に確認し、大切に扱うべき品物を見極めることが重要です。

一方で、保管スペースの制約や生活スタイルの変化などから、手元に置き続けることが難しい場合もあるでしょう。そういった場合には、役に立つ物を寄付する方法や専門業者に依頼するなど、適切な処分方法を検討することをおすすめします。

また、処分の際には、故人への感謝や思い出を大切にする気持ちを忘れずに向き合うことで、心の整理にもつながるでしょう。

まとめ

今回は亡くなった人の物をもらう際の注意点や心構えについて解説しました。

遺品をもらう際には、故人の思い出を大切にすると同時に、法律や税金などのルールについてもしっかり理解しておくことが重要です。

特に注意しておきたいポイントは、以下の7点です。

  • ①もらうのは遺産分割が完了してから
  • ②贈与税や相続税がかかる場合がある
  • ③価値をきちんと把握しておく
  • ④刀や銃は所有するのに許可がいる
  • ⑤衛生状態に気を付ける
  • ⑥基本的には受け取る
  • ⑦お礼を返す必要はない

なお、亡くなった人の物をもらうことを、辞退することもできます。無理に受け取ったはものの、その後に管理できなかったり、適当に扱ったりしてしまうようでは、事前に辞退する理由を伝えたうえで丁寧に断った方が賢明です。

亡くなった人の物を受け取ることは、故人との思い出をつなぎ、心を温める特別な意味を持ちます。この機会を生かして、故人を近くに感じながら大切に保管するよう努めましょう。

本記事を参考に、故人への敬意を示しつつ、自分自身や家族の絆を深める行動につなげてくださいね。