【形見分けをもらう人向け】受け取る時のマナーやいらない時の断り方とは？
2025.12.17
- 形見分けのマナーがわからず失礼にならないか不安…
- 形見分けで受け取りたくない場合、どう断ればいいか悩んでいる…
- 形見分けをもらうときの注意点が知りたい！
こんな悩みにお答えします。
形見分けは、故人の遺品を分かち合い、思い出を受け取る大切な風習です。しかし、初めて形見分けを体験する人にとっては、マナーや適切な受け取り方に戸惑うこともあるでしょう。また、品物を受け取りたくない場合や断る場面では、どのように敬意を示すべきか悩む方も多いかもしれません。
そこで、本記事では以下の内容をお伝えします。
- 形見分けとは？押さえておきたい基礎知識
- 形見をもらうときの6つのマナー・注意点
- 形見分けでのトラブルを防ぐ3つのポイント
- 形見分けをする側の7つのマナー・注意点
- 現金を形見分けとしてもらう場合の注意点
この記事を読むことで、形見分けに対する基本的な知識と、適切な対応のしかたを学ぶことができます。
思いやりをもって行動するためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
形見分けとは？押さえておきたい基礎知識
形見分けとは、故人の大切にしていた品物を、故人と親しかった人々に分け与える行為を指します。
一般的には、形見分けの対象は故人の愛用品や特別な思いが込められた品物であり、それを受け取ることで故人との絆を感じ、思い出を引き継ぐことができます。
形見分けは、故人を偲び、その人生を思うための意義深い行動といえます。
形見分けの意味は『故人を供養すること』
形見分けの意味は、故人が生前に愛していた物を親しい人々に分け与える行為であり、故人を供養する意味合いがあります。
この日本独自の文化は、物に宿る思いや価値を尊び、それを共有することで故人を偲ぶという、美しい伝統的な考え方に基づいています。形見分けによって分け与えられる形見は、単なる物質的な存在ではなく、故人との深い思い出やつながりを象徴するものです。
そのため、受け取る側にとっては故人の存在を身近に感じ、心を込めて供養する機会となります。
このように形見分けの意味は、単に物を分ける行為にとどまらず、故人への感謝とその思いを次の世代へつなげる重要な役割を果たしているのです。
『形見分け』と『遺産分割』は異なる
形見分けとは、故人が生前に使用していた愛用品や思い出深い品物を、特定の人に分け与える行為を指します。主な目的は、形見となる品物を通じて故人との思い出を共有し、遺族や関係者が心の整理をする手助けをすることです。
一方、遺産分割は、故人が残した財産を法的手続きに基づいて相続人間で分配することを意味し、その対象には現金や不動産、金融資産など多岐にわたります。
遺産分割は法的なルールを重んじる必要がありますが、形見分けとは異なり、感情的・個人的な要素よりも財産の公平な配分が重視されます。
これらの違いを理解し、形見分けと遺産分割を適切に進めることで、関係者間の誤解やトラブルを避けることができます。それぞれの手続きの目的や扱う対象を明確に区別することが大切です。
形見分けのタイミングは宗教によって異なる
形見分けを行うタイミング、つまり形見分けの時期は、宗教や文化的背景によって異なります。一般的には、忌明けの法要や遺品整理が終了した後に行われます。
宗教ごとの形見分けが行われるタイミングは、以下のとおりです。
- 仏教では、忌明けの法要にあたる四十九日の法要後
- 神道では、忌明けの法要にあたる三十日祭もしくは五十日祭の後
- キリストでは、没後約1カ月経過した際に行われる追悼ミサの機会
形見分けの時期を決める際には、それぞれの宗教や文化的な儀礼に従うことで、遺族や関係者にとって意義深い形見分けをスムーズに進められます。
形見分けされやすい遺品とは？
形見分けの際に選ばれやすい遺品には、故人が愛用していた時計やブレスレット、衣類などの個人の愛用品が多く含まれます。これらは、故人を強く思い出させるものであり、受け取る人にとって特別な意味を持つことが特徴です。
また、宝石や指輪などの貴重品も形見として選ばれることがよくあります。特に、結婚指輪などは故人に深い思い出が込められており、形見としてふさわしい選択肢の一つです。
美術品や骨董品、例えば絵画、掛け軸、焼き物といった品々も遺品として人気があり、受け取る側でも長く大切にできる点が評価されます。家具についても、使える状態であれば形見分けの対象となり、形見としてそのまま日常生活で活躍することが多いです。
一方で、写真は故人と受け取る相手が共に写っている場合、他のどの品物にも代え難い特別な形見となるでしょう。
ただし、注意が必要なのは現金や金券、高額すぎる物品、あるいは傷んだ衣類などは形見分けに向かないとされている点です。
形見をもらうときの6つのマナー・注意点
形見をもらう際には、以下の6つのマナー・注意点を理解しておきましょう。
- 基本的には受け取る（いらない場合は断っても良い）
- 受け取った形見は他人に譲らない
- お礼・お返しは不要
- 衛生面に注意する
- 所有登録に注意する
- 処分する場合はお焚き上げや寄付を活用する
故人を偲ぶ形見分けの場面では適切なマナー・注意点を守ることで、遺族や周囲の人々との関係を円滑に保ち、スムーズに形見分けの手続きを進められるからです。
このような配慮は、形見分けの意味を深め、故人への敬意を示すことにもつながります。
①基本的には受け取る（いらない場合は断っても良い）
形見をもらう際は、基本的には受け取るのが一般的です。
形見には故人とのつながりや思い出が込められており、それを手元に置くことで大切な記憶を共有する機会となります。
ただし、すべての形見を受け取る必要はなく、どうしても必要ない場合や保管が難しい場合には、無理に受け取る必要はありません。その場合は、感謝の意を示しつつ、柔らかな言葉遣いで事情を丁寧に説明するのが正しい断り方です。
たとえば、次のように伝えてみましょう。
- 「お気持ちは心から嬉しいのですが、形見を見るたびに故人を思い出して悲しみが増してしまいます。申し訳ありませんが、辞退させていただきます」
- 「私にはこちらの品を活かす機会がございませんので、大切に使い続けていただける相応しい方にお譲りいただければ幸いです」
このように相手の気持ちを尊重しながら対応することで、円満なコミュニケーションを保つことができます。
②受け取った形見は他人に譲らない
形見として受け取った品物は、故人の思い出や愛情が込められた特別なものであるため、他人に譲ったり売却することはマナー違反とされています。
形見は故人とあなたとの関係を象徴するものであり、その価値を理解し、大切に扱うことが望ましいからです。たとえ、形見が要らないものであったり、使い道が見つからない場合でも、無断で手放すことは避けましょう。
もし受け取った形見がどうしても手元に置いておけない状況や理由がある場合は、失礼のない言葉遣いで理由を説明し、もらう前に断ることも選択肢に入れましょう。
このように相手への配慮とマナーを忘れずに冷静に対応することで、形見に込められた思いを尊重しながらも、適切に対処できるでしょう。
③お礼・お返しは不要
形見分けは、故人の供養のために行うものであり、基本的にお礼やお返しをする必要はありません。
形見は、遺族や親しい人々と故人の思い出を分かち合い、その品物を受け取ることで供養を行う意味があります。そのため、形式的なお礼やお返しはマナーとしても不要とされているからです。
また、形見分けはプレゼントではないので、お礼状を書く必要もありません。
ただし、心からの感謝の気持ちを伝え、その品物を大切にすることが、故人への供養となり、形見分けを受け取った側の正しい姿勢といえるでしょう。
④衛生面に注意する
受け取った形見については、衛生面に十分注意を払うことが必要です。
特に、形見分けの品物が故人の住居や孤独死に関連して発見された場合、不衛生な状態である可能性があるからです。また、長い間放置されていた品物の場合、カビが発生していたり、食品の場合は腐敗していたりするケースも考えられるからです。
そのため、形見分けを行う際には、品物の状態をしっかりと確認し、必要に応じて清掃や洗濯を行い、清潔で安全に使用できる状態に整えることが大切です。
このような作業を行うことで、形見を快適に使用できるだけでなく、それを通じて故人への敬意や感謝の気持ちが深まり、より大切に扱うことができるでしょう。
⑤所有登録に注意する
形見を受け取る際には、所有登録について十分注意しましょう。
特に自動車や不動産といった形見の場合、各種登録や法的手続きが必要となります。これらの手続きを怠ると、後々トラブルにつながる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
これらに限らず、名義変更が必要なものかどうかは事前に確認しておきましょう。
⑥処分する場合はお焚き上げや寄付を活用する
万が一、形見がいらなくなり手放す場合には、お焚き上げや寄付を検討しましょう。
お焚き上げは、不要になった物をただ処分するのではなく、故人を供養する意味を込めて行われる尊重された方法です。
一方、寄付は物品を再利用できる有意義な手段であり、他者の役に立てることができます。
単にゴミとして捨てるのではなく、故人の思いを引き継ぎながら不要な形見を手放すことで、形見を無駄にせずその意義を大切にできます。
形見分けでのトラブルを防ぐ3つのポイント
形見分けとは、故人が生前に愛用していた物を、遺族や親しい人々へ分け与える行為を指します。
これは故人を偲び、その思い出を共有する大切な時間にもなりますが、一方でトラブルが発生する可能性もあります。
トラブルを回避するために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- もらうのは遺産分割協議が終わってから
- 事前に価値を調べておく
- 相続税・贈与税の対象になるか調べる
これらの点を踏まえた対応を心掛けることで、円滑で心温まる形見分けを実現できるでしょう。
①もらうのは遺産分割協議が終わってから
形見分けを行う際は、遺産分割協議が完了してから進めることが重要です。
遺産分割協議では、相続人全員がどのように遺産を分けるかについて話し合い、すべての相続人が納得したうえで合意を形成する必要があるからです。このプロセスを経ずに形見分けを行うと、財産価値のある品物が形見に含まれていた場合、トラブルが発生するリスクがあります。
形見分けにおいては、通常、金銭的価値がほとんどない遺品を対象とするべきです。財産価値が認められる物品については原則的に遺産分割に含めるべきとされており、形見分けの対象とするかどうかは慎重に判断する必要があります。
ただし、法定相続人全員が合意すれば、金銭的価値のある品物を遺産分割協議前に形見分けとして受け取ることも可能です。この場合も全員の同意が確保されていることが重要です。
こうしたトラブルを避けるためにも、形見分けをもらうタイミングとしては遺産分割協議が終了した後に行うことを推奨します。法定相続人全員が合意し、適切なプロセスを経た形見分けであれば、無用な争いを回避でき、遺品を適切に受け取ることができるでしょう。
②事前に価値を調べておく
形見分けを受け取る際は、品物の価値を事前に調べておくことも重要です。
特に価値が高い品物の場合、贈与税が発生する可能性があるからです。贈与税がかかると大きな負担になるケースもありますので、形見分けを受ける際には、必ず事前にその品物の市場価値を確認しておくのが無難です。
また、物品は購入時とは異なり、時間の経過や市場の動向によってその価値が変動する場合があります。購入時には価値が低かったものでも、その後市場価値が高まることも少なくありません。これにより、予想以上の財産的価値を持つ可能性が出てくるため、専門家に鑑定を依頼して正確な価値を明らかにすることもおすすめです。
このように品物の価値を正しく把握しておくことで、相続人間のトラブルや誤解が生じるのを未然に防ぐこともできます。形見をもらう側として、揉める可能性を指摘できるからです。
③相続税・贈与税の対象になるか調べる
形見分けを行う際には、受け取る品物が相続税や贈与税の対象になるかどうかを確認することが重要です。
特に、形見分けで渡される品物が高額な財産的価値を持つ場合、税法上の影響を考慮する必要があります。たとえば、相続人以外の人が形見分けを受け取る場合、その価額が年間110万円を超えると贈与税が課税される可能性があります。
一方で、遺言により個人が特定の相続財産を受け取ることが明記されている場合には、相続税が適用されるケースも考えられます。相続税は、相続財産の評価総額から基礎控除額（「3000万円＋（600万円×法定相続人の数）」）を差し引いた残額に基づいて計算されるため、事前にこれを把握しておくことが重要です。また、法定相続人以外に対する相続税額には20％の加算が課せられる点にも注意が必要です。
形見分けに関連する税務上の問題についても適切に把握し、形見の価値を確認したうえで受け取ることで、無用なトラブルを防げます。特に、贈与税や相続税が関わりそうなときは、事前に専門家に相談するのも一つの方法です。
形見分けをする側の7つのマナー・注意点
ここまでは形見をもらう側にフォーカスして解説しましたが、形見分けをする側の注意点についても理解しておきましょう。
そうすることで、受け取る側としてトラブルを回避しやすくなり、より納得して形見を受け取りやすくなるからです。
形見分けをする側の7つのマナー・注意点は、次のとおりです。
- 相続人の全員で話し合う
- 目上の方には形見分けしない
- 事前に故人の意志を尊重する
- きれいな状態で渡す
- 包装は不要、手渡しが基本
- 形見の財産的価値を確認しておく
- 相続放棄できなくなるケースがある
それぞれチェックしておきましょう。
①相続人の全員で話し合う
形見分けは、故人との思い出や大切な品を受け継ぐ行為であり、相続人全員での話し合いが重要です。
形見は相続人全員の共有財産であるため、誰がどの品物を受け取るかについては、全員が納得するやり方で決める必要があるからです。
一部の品物については、相続人ごとに価値や思い入れの程度が異なる場合がありますが、これを無視して勝手に形見分けを進めたり、他人に譲渡したりすることは避けましょう。そのような行為が原因で、親族間のトラブルを引き起こすケースも少なくありません。
また、一部の人にとっては価値が低いと思われる物でも、別の人にとってはかけがえのないものとして見なされることがあります。そのため、品物の扱いについては慎重に検討し、全員が納得する形で進めていくことが大切です。
形見分けを行う際には、誤解や衝突を防ぐためにも、丁寧な話し合いと配慮が欠かせません。
②目上の方には形見分けしない
形見分けを行う際には、特に目上の方に対しては慎重な姿勢が求められます。
一般的に、故人の形見を目上の方に贈ることは失礼にあたる場合が多いため、その判断には十分な配慮が必要です。
ただし、相手から形見を譲って欲しいといった申し入れがあった場合には、その意向を尊重し、お渡しすることも適切と考えられます。
目上の人に対しては軽率に形見分けをするのではなく、事前に伺いを立てて、気持ちにしっかり配慮することが大切です。
③事前に故人の意志を尊重する
故人が生前にどの品物を誰に渡したいかという意志がある場合は、その意向を尊重します。
形見分けとは、故人が残した愛用品や思い出の品を親しい人々に譲る行為であり、特に父や母など家族の遺品に関しては、より一層慎重に行う必要があります。遺言書やエンディングノートにその意志が記載されている場合も多いため、事前に確認しておくと安心です。
故人の希望を理解し、それを尊重することは深い敬意を示す行為であり、形見分けを通して故人の思い出をしっかりと継承することが大切です。
また、その品物を受け取った者も、その価値を正しく感じ、大切に扱う心構えが求められます。
④きれいな状態で渡す
形見分けをする際は、渡す品物は事前にきれいに整えてから渡します。
特に、衣類や食器といった普段使われるものについては、きちんとしたやり方で手入れを行い、清潔な状態にして渡すよう心掛ける必要があります。
品物を受け取る側が、きれいな状態で受け取ることで、故人への敬意を感じられるだけでなく、相手に良い印象を与え、心のつながりを深めることにもつながるからです。
また、品物を丁寧に扱うその姿勢が、遺された方々の心を和らげる一助となります。
⑤包装は不要、手渡しが基本
形見分けの際は、包装を施さず、手渡しで行うのが基本とされています。
包装をしてしまうと形式的な印象を与えかねず、形見分け本来の目的である故人との思い出を共有するという趣旨にそぐわない場合もあるからです。
また、形見分けでは現金が用いられることは少ないものの、必要に応じて小額の現金を故人の意向や遺族の気持ちを汲んで分ける場合があります。その際も派手な包装は避け、できるだけナチュラルな形で渡すことが望ましいとされています。
手渡しという直接的な方法を用いることで、感謝や追悼の気持ちを深く伝えることができ、形見分けの行為により素直な意味を持たせることができます。
⑥形見の財産的価値を確認しておく
形見分けを行う前には、渡す側として各品物の財産的価値を把握する必要があります。
形見分けする品物は通常、相続財産の対象外とされますが、財産的価値があると贈与税や相続税が課税されるからです。
そのため、事前に財産的価値を確認し、必要に応じて専門家に相談することで、税金の問題や相続に関するトラブルを未然に防ぐことが可能です。
⑦相続放棄できなくなるケースがある
形見分けを行う際には、相続放棄ができなくなる可能性があることに注意が必要です。
特に財産的価値のある物を形見分けを通じて受け取った場合、その行為が相続財産の処分や隠匿とみなされ（単純承認）、民法第921条に基づいて相続放棄が認められなくなることがあるからです。
故人の借金を引き継ぎたくないなどの理由で相続放棄を検討している場合には、形見分けを行う前に慎重に状況を確認し、法律の専門家に相談することが重要です。
形見分けを進める際には感情面だけでなく、法的な側面をしっかりと理解しておくことが将来的なトラブルを防ぐ鍵となります。
現金を形見分けとしてもらう場合の注意点
現金を形見分けとして渡す際は、いくつかの重要な注意点があります。
まず、現金の金額に関しては慎重に考える必要があります。過度に高額な金額は受け取る側に心理的な負担を与えかねませんが、少額では意図が誤解される可能性もあります。故人の意向と受け取る方との関係を考慮した妥当な金額を設定することが大切です。
次に、現金の受け渡しは相手の気持ちに配慮して行うべきです。特に故人との関係が深い方には、現金に込められた思いが伝わることが望ましいです。感謝の気持ちや故人からの意志を添えることで、より心のこもった形見分けが実現します。
また、税金に関する配慮も欠かせません。贈与税が適用される金額には注意が必要であり、年間110万円を超える贈与には税金が発生する可能性があります。専門家に相談し、税務上の問題を解消しておくことが重要です。
以上の点を踏まえることで、現金を形見分けとして渡す行為がより意味深いものとなり、受け取る側にも感謝の気持ちや故人との絆を大切に感じてもらえるでしょう。
まとめ
今回は形見をもらう人にフォーカスして、形見分けを受ける様なーや注意点について解説しました。
形見分けは、故人の大切な思い出を共有するとともに、残された方々が心のつながりを深める貴重な機会です。しかし、スムーズに形見分けを進めるには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
形見を受け取る際には、以下のマナー・注意点を押さえておきましょう。
- 基本的には受け取る（いらない場合は断っても良い）
- 受け取った形見は他人に譲らない
- お礼・お返しは不要
- 衛生面に注意する
- 所有登録に注意する
- 処分する場合はお焚き上げや寄付を活用する
トラブルを回避するには、以下の3つのポイントも押さえておきましょう。
- もらうのは遺産分割協議が終わってから
- 事前に価値を調べておく
- 相続税・贈与税の対象になるか調べる
形見を受け取るにあたって、形見分けをする側のマナーや注意点を理解しておくと、より納得して受け取ることができます。以下の点もあらかじめチェックしておきましょう。
- 相続人の全員で話し合う
- 目上の方には形見分けしない
- 事前に故人の意志を尊重する
- きれいな状態で渡す
- 包装は不要、手渡しが基本
- 形見の財産的価値を確認しておく
- 相続放棄できなくなるケースがある
形見分けは、故人からの愛情を感じ、受け取る側に感謝や温もりを届ける素晴らしい機会でもあります。
この記事を参考に、故人の遺志を大切にしながら、心温まる形見分けを実現してください。故人や遺族と絆を深めるきっかけとして活用してみてはいかがでしょうか。
