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【年間7.6万人】孤独死の遺体はどうなる?発見から葬儀までの流れや対策をプロが解説!

孤独死

2025.12.26

  • 孤独死した遺体の発見から葬儀まではどんな流れ?
  • 孤独死した遺体が放置されるとどうなるの?
  • 大切な家族を孤独死させないための対策が知りたい

 

こんな悩みにお答えします。

 

近年、核家族化や熟年離婚の割合は年々増え、ひと昔と異なり近所付き合いも希薄になりゆく中で、年間ベースで7.6万人もの高齢者が孤独死しています。自宅で亡くなった人のうち、76.4%が65歳以上でした。

 

参考:警視庁『令和6年中における警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者について』

参考:日本経済新聞『65歳以上の「孤独死」は5.8万人 24年、警察庁が初集計』

 

「うちの父さんはしっかりしているし、1人だけど気丈にやっていけるでしょ」と思っていると、悲惨で壮絶な現場を目にすることになりかねません。事実、孤独死は年々増加しているのです。

 

多くの場合、孤独死した遺体があった部屋は、なかなか自分たちで清掃できるレベルではなくなります。

 

そこで、この記事では以下の内容をお伝えします。

  • 【ケース1】孤独死した遺体を発見した場合
  • 【ケース2】孤独死した遺体について警察から連絡があった場合
  • 【年間7.6万人】孤独死の実態とは?
  • 孤独死発見の遅れによる遺族への3つの影響
  • 特殊清掃業者に任せる5つのメリット・2つのデメリット
  • 今日からできる!孤独死に備える6つの対策
  • 孤独死した遺体に関するよくある質問

 

記事後半では、孤独死を避けるために今からできる対策もくわしく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

【ケース1】孤独死した遺体を発見した場合

孤独死した遺体を発見すると、精神的に大きなダメージを受けるとともにパニックになる人も少なくありません。

 

人生で何度も経験することではありませんのが、困ってしまわないように具体的な流れについて把握しておきましょう。

 

孤独死による遺体の発見から葬儀までの流れは、以下のとおりです。

  1. 遺体発見・通報
  2. 警察による現場検証
  3. 遺体の引き取り・安置所への手配
  4. 死亡届の提出
  5. 特殊清掃業者への連絡
  6. 葬儀・火葬の準備
  7. 行政手続き・名義変更

 

それぞれ順に解説していきます。

 

①遺体発見・通報

明らかに遺体の腐敗が進んでいるときは、警察へ通報しましょう。

 

なぜなら、遺体の死因が孤独死なのか犯罪によるものなのかが不明であり、検案が終わるまでは不審死として扱われるからです。遺体や周りのものには手を触れてはいけません。

 

亡くなっているかどうかわからないときは救急車を手配しましょう。駆けつけた救急隊員が生死を確認のうえ、すでに亡くなっている場合は救急隊が警察へ連絡します。

②警察による現場検証

孤独死の原因・経緯・事件性を確認する必要があるため、警察によって現場検証が行われます。

 

犯罪が関係している可能性がある場合は、証拠を押さえるため家宅捜索などが行われます。調査結果が明らかになるまでは、たとえ家族であっても故人の家には入れません。

 

なお、すぐに死因や身元を特定できないときは、検視するために警察が一旦遺体を引き取ります。遺体の損傷が激しい場合は、DNA鑑定や歯の治療歴などから身元を特定します。

 

孤独死した遺体が、明らかな病死や自然死でない限り、検視が行われると考えておきましょう。

 

③遺体の引き取り・安置所への手配

警察によって事件性がないと判断されると、遺体の引き取りが認められます。

 

この際、遺体を保管している場所(葬儀社の連絡先など)が伝えられ、一時的に没収されていた証拠品も返却されます。

 

なお、遺体を引き取った後の流れをスムーズに進めるコツは、警察が遺体を引き取っている間に以下のような手続きを進めておくことです。

  • 火葬や葬儀の手続き
  • 特殊清掃業者への連絡
  • 遺品整理するための身内への連絡
  • 相続手続き

 

④死亡届の提出

遺体を引き取った後、最初に行うべき手続きが死亡届の提出です。

 

警察から交付される『死体検案書』を添付し、死亡の事実を知った日から7日以内に、故人様の本籍地や住まいのあった市区町村の役場へ提出しなければなりません。死体検案書は、医師が遺体を検案し、死亡を確認したことを証明する重要な書類です。

 

死亡届が受理されると、遺体の火葬に必要となる『火葬許可証』が発行されます。

 

なお、死体検案書がないと火葬許可証が発行されず、火葬の手続きが進められませんので、取得後は失わないように保管しておきましょう。

 

⑤特殊清掃業者への連絡

孤独死した遺体があった部屋の清掃は、特殊清掃業者へ依頼することをおすすめします。

 

特殊清掃業者に依頼する5つのメリットは後述しますが、孤独死の現場は普通の清掃では汚れや臭いが簡単には取れないうえに、感染症にかかるリスクがあるからです。

 

特殊清掃業者に依頼すれば、特殊な機材や薬剤を使って短時間で部屋の汚れを除去し、徹底的に消毒してもらえます。また、遺品整理をしてくれる業者も多いのが特徴です。

 

故人の住まいが賃貸物件の場合は賃料がかかり続けるリスクがあるため、早めに特殊清掃業者に対処してもらいましょう。

 

⑥葬儀・火葬の準備

孤独死した遺体を引き取った後は、すぐに現地で火葬するケースが大半です。

 

なぜなら、腐敗した遺体ほど衛生的なリスクが高まるからです。また、故人と遺族が住民票の異なるエリアで生活していた場合、公営の火葬施設は住民票のある自治体の方が火葬にかかる費用が安いという理由もあります。

 

火葬後は遺骨の状態で帰郷し、葬儀は一般的な方法と変わりなく行います。なお、腐敗していない遺体であれば通常の葬儀と火葬ができます。

 

とはいえ、必ずしも孤独死した遺体が遺族に引き取ってもらえるとは限りません。

 

以下のケースについて深掘りして解説します。

  • 遺体を引き取る遺族がいない場合
  • 遺体の引き取りを拒否する場合

 

遺体を引き取る遺族がいない場合

『行旅病人及行旅死亡人取扱法』という法律に基づき、孤独死した現場のある自治体が火葬します。

 

最低限の火葬・供養となるため、葬儀は行われません。

 

火葬した遺体は一定期間保管された後、引き取り手のいない遺骨を合同埋葬する『無縁塚』に納骨されます。無縁塚へ納骨されると、たとえ遺族が現れても遺骨を引き取ることはできません。

 

火葬にかかった費用は法定相続人や扶養義務者などに請求されますが、まったく身寄りがいない場合は故人の遺産から費用を差し引き、残りの財産は国のものになります。

 

遺族が遺体の引き取りを拒否する場合

故人との関係性が良くなかったなどの理由で、遺体を引き取らない遺族もいらっしゃいます。

 

引き取りを拒否された遺体は、引き取る遺族がいないパターンと同じく行旅死亡人として扱われ、自治体が火葬して無縁塚に納骨されます。

 

ただし、たとえ遺体の引き取りを放棄しても相続放棄とはなりません。

 

借金が多いなどの理由で相続放棄をする場合は、相続の事実を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申し立てる必要があります。

 

⑦行政手続き・名義変更

葬儀や火葬が終わった後も、故人に関連する多くの行政手続きや名義変更が残っています。

 

年金受給の停止や健康保険の資格喪失届といった手続きは、放置すると不正受給を問われたり、保険料を払い続けたりする事態になりかねません。

 

また、以下のような契約関連の解約も一つずつ確認が必要です。

  • 各種保険契約
  • 電気・ガス・水道といった公共サービス
  • 携帯電話
  • Wi-Fiなどの通信契約
  • サブスクリプションサービス

 

賃貸住宅の場合は、契約の解約手続きも忘れずに行いましょう。

 

【ケース2】孤独死した遺体について警察から連絡があった場合

ある日突然、警察から身内の孤独死を知らせる連絡が来ることも、可能性としてはゼロではありません。

 

そのようなケースでは多くの方が動揺しますが、遺族として対応すべきことは次々と発生します。

 

大切なのは、もしもに備えて一連の流れを把握しておくこと。

 

ここでは、警察からの連絡を受けてからの流れについてくわしく解説します。

  1. 警察からの電話
  2. 遺体の身元確認
  3. 警察からの事情聴取
  4. 死因の特定(検視・検案)

 

冷静に対応しやすくなりますので、確認しておきましょう。

 

①警察からの電話

警察での遺体の身元確認が終われば、故人の公的書類や重要書類などを手掛かりにして、以下のように血縁関係の近い順に遺族へ連絡が入ります。

 

順番 対象
①配偶者  
②1親等 両親・子供
③2親等 祖父母・兄弟姉妹・孫
④3親等 曽祖父母・叔父叔母・甥姪・ひ孫
⑤4親等 高祖父母(祖父母の祖父母)、玄孫、いとこ、大おじ、大おば(祖父母の兄弟姉妹)、姪孫(兄弟姉妹の孫)
⑥5親等 五世の祖(高祖父母の父母)、来孫(玄孫の子)、従甥・従姪(いとこの子)、いとこ違い(大おじ、大おばの子)、曾姪孫(姪孫の子)
⑦6親等 六世の祖(高祖父母の祖父母)、昆孫(玄孫の孫)、従姪孫(いとこの孫)、はとこ(大おじ、大おばの孫)、玄姪孫(姪孫の孫)

 

 

警察からの最初の電話では、まず故人の身元や連絡を受けている人との関係について確認が行われます。

 

以下のように、質問される内容は多岐にわたる可能性があります。

  • 故人の氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 最近の様子
  • 持病の有無

 

突然のことで動揺している状況ですが、わかる範囲で落ち着いて答えることが重要です。

 

その後は身分確認や事情聴取のために警察署へ行きます。この時点では、警察が事件性の有無を含めて状況を把握するための確認であり、遺族が責められることはありません。

 

②遺体の身元確認

警察署での身分確認を終えた後は、警察官と共に遺体が発見された現場へ向かい、故人の身元確認を行います。

 

実際に遺体と対面し、間違いなく本人であることを最終確認する、遺族にとっては精神的に非常に辛いプロセスです。

 

現場では、警察が発見時の状況を写真などで記録しており、事件性の有無を判断するための調査が続けられています。

 

そのため、調査が完了するまでは、室内のものに触れないよう注意が必要です。

 

③警察からの事情聴取

身元確認と前後して、故人様の生前の状況をくわしく把握するための事情聴取が行われます。

 

たとえば以下のように、多岐にわたる質問が想定されます。

  • 故人との最終的な連絡はいつだったか
  • 生前の交友関係や健康状態
  • かかりつけの病院の有無

 

これは、刑事訴訟法に基づき、事件性の有無を最終判断するための手続きであり、決して遺族を疑っているわけではありません。

 

精神的な負担は大きいですが、覚えている範囲で協力することが、その後の手続きを円滑に進めることにつながります。

 

④死因の特定(検視・検案)

事情聴取と並行して、警察官が遺体の外見から事件性の有無や死因を調査する検視と、医師が医学的な見地から死亡状況を確認する検案が進められます。

 

これらの手続きに遺族が立ち会うことは通常ありません。

 

検視・検案の結果、事件性がないと判断されると、検案を行った医師から死体検案書が発行されます。この書類は、その後の死亡届の提出や保険手続きなど、多くの場面で必要となるため、大切に保管してください。

 

第三者が孤独死を発見したケースでは遺体発見時の状況も説明されます。

 

以降の流れは、【ケース1】における「③遺体の引き取り・安置所への手配」と同じ流れで進めます。

 

【年間7.6万人】孤独死の実態とは?

孤独死とは、一般的に「誰にも看取られることなく、主に居宅で死亡し、死後しばらく経ってから発見される死」を指します。

 

かつては身寄りのない高齢者に多い問題とされていましたが、近年では社会構造の変化に伴い、家族と疎遠な若者や中年層が一人で亡くなるケースも増えています。

 

以下では、孤独死の発見までにかかる日数や、その間に遺体や部屋に何が起こるのか、その実態について解説します。

 

孤独死から遺体発見まで平均13.8日

孤独死は、発見されるまでに時間が経過してしまうケースがほとんどです。

 

ある調査によれば、孤独死が発見されるまでの平均日数は約13.8日とされています。つまり、亡くなってから2週間近く誰にも気づかれないのが平均的な状況です。

 

夏場など気温が高い時期は腐敗の進行が早く、異臭などによって比較的早く発見される傾向にありますが、冬場は発見が遅れがちになるなど、季節や環境によって発見までの期間は大きく変動します。

 

年単位で発見が遅れるケースもある

社会との関わりが極端に少ない場合、発見が数ヶ月、あるいは年単位で遅れてしまう悲惨なケースも実際に起きています。

 

新聞や郵便物がポストに溜まり続ける、家賃が長期間滞納されるといった状況がきっかけで、ようやく異変が発覚することもあります。

 

発見が遅れれば遅れるほど、後述する遺体や部屋への影響は甚大となり、遺族の精神的・金銭的負担も計り知れないほど大きくなってしまいます。

 

【衝撃】孤独死した遺体や現場に起きる変化とは?

衝撃的かもしれませんが、孤独死による遺体を放置すると最終的には骨だけになります。

 

そして、遺体の変化に伴って部屋は人が住める状態ではなくなり、近隣住民への影響も出始めます。

 

遺体と部屋のそれぞれの変化について、深掘りして解説します。

 

【遺体の変化】腐敗した遺体は溶けて白骨化する

人間は死んだときから体内の細菌が増殖して、内臓から腐敗が進みます。そして、遺体の分解に伴う腐敗ガスや体液・血液を漏出しながら、最後は死臭に誘われて集まったハエやウジ虫などにより遺体が食べられ白骨化します。

 

腐敗が始まるスピードは季節によって異なり、夏場で2~3日、冬場で7~10日で進みます。

 

具体的には、以下のような流れで孤独死した遺体は白骨化します。

遺体が

『腐敗〜白骨化』

するまでの流れ

①死斑が現れる 死後30分程度で出始め、6〜10時間で全面に及ぶ
②死後硬直が始まる 死後3時間〜、48時間ほどで消失
③腐敗が始まる 死後硬直のピーク後
④体温が低下していく 死後2時間〜
⑤腐敗生水疱ができる  
⑥腐敗ガスが発生する 死後数時間は胃腸内、死後2日以降は全身へ
⑦皮下気腫状態となる 遺体を長期間放置することで発生

 

 

脂肪が多い体つきの人ほど、体液などが漏出する傾向にあり、カーペットなどがヒタヒタになることも珍しくありません。

 

【部屋の変化】隣人へ迷惑がかかるほど人が住めない状態になる

遺体の腐敗により、とても人が生活できる空間ではなくなります。

 

体液・血液が床や天井、壁に染み渡り、死臭に誘われたハエやウジ虫などが大量発生するからです。

 

遺体から出る死臭は以下のような臭いがし、移りやすく強烈に鼻をつく臭いが部屋中に充満します。

  • くさや
  • 腐ったチーズ
  • 生ゴミ

その死臭に誘われて集まったハエは、遺体を食べつつ100匹以上の卵を産み付けます。1日もしないうちに幼虫が生まれますので、無限にハエとウジ虫で部屋が満たされる環境になります。

 

また、放置された遺体の体液や血液が階下の部屋まで漏出したり、遺体から病原菌を取り込んだハエを介して近隣住民が感染症に見舞われるなどのリスクも発生します。

 

孤独死発見の遅れによる遺族への3つの影響

孤独死の発見が遅れることは、故人にとって悲劇であると同時に、残された遺族にもさまざまな形で深刻な影響を及ぼします。

 

その負担は、精神的なものから金銭的なもの、さらには周囲との人間関係にまで及びます。

 

孤独死発見の遅れが遺族に与える主な3つの影響について具体的に解説し、問題の多面性を明らかにします。

 

遺族の精神的な負担が大きくなる

変わり果てた故人の姿や、凄惨な状態となった部屋を目の当たりにすることは、遺族にとって計り知れない精神的ショックとなります。

 

「なぜもっと早く気づけなかったのか…」という自責の念や後悔に苛まれ、深い悲しみとともに、トラウマを抱えてしまうケースも少なくありません。

 

その後の特殊清掃や遺品整理の過程においても、故人が孤独のうちに亡くなったという事実と向き合い続けることになり、心理的な負担は長期にわたります。

 

遺族の金銭的な負担が大きくなる

遺体の発見が遅れるほど、部屋の汚損や臭いは深刻化し、原状回復にかかる特殊清掃の費用は高額になります。

 

体液が床下や建物の構造部分にまで達している場合、解体やリフォームが必要となり、費用は数百万円に上ることもあります。

 

賃貸物件の場合は、これらの費用に加えて、部屋を元通りにするまでの家賃や、次の入居者が決まらないことによる大家の逸失利益を損害賠償として請求される可能性も考えられます。

 

近隣住民との関係に支障をきたす

孤独死現場から発生する強烈な腐敗臭や害虫は、隣室や上下階の住民、同じ建物内の人々に大きな迷惑をかけてしまいます。

 

その結果、遺族は近隣住民への謝罪や説明に追われることになり、これが人間関係のトラブルに発展するケースも少なくありません。

 

特にアパートやマンションなどの集合住宅では、問題が広範囲に及びやすく、遺族が感じる精神的なプレッシャーはさらに大きくなります。

 

特殊清掃業者に任せる5つのメリット

孤独死した遺体の中でも、腐敗した遺体があった部屋は特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。

 

その理由は、以下の5つのメリットがあるからです。

  1. 精神的な苦痛が伴わない
  2. 遺品整理もしてくれる
  3. 感染症のリスクを回避できる
  4. 周囲に迷惑がかからない
  5. 短期間で原状回復できる

 

それぞれ順に確認してみてください。

 

精神的な苦痛が伴わない

孤独死によって腐敗した遺体で汚れた部屋は、直視できないほど精神的に大きな苦痛を感じるからです。

 

特殊清掃業者に任せれば、部屋の鍵を渡すだけで清掃から消毒まですべて行ってもらえますので、身も心もクタクタになることから避けられるでしょう。

 

遺品整理もしてくれる

不用品や貴重品などの仕分けや、重要書類の捜索などもしてもらえるからです。

 

死臭が漂う孤独死した現場での遺品整理は大変な作業です。精神的な負担も軽減しつつ遺品整理ができるのでおすすめです。

 

感染症のリスクを回避できる

以下のような感染症のリスクを回避できるからです。

  • 遺体から滲み出る体液や血液からの感染症
  • ハエやゴキブリ、ネズミなどからの伝染病
  • 上記の感染症が近隣住民に広がるリスク

 

事実、特殊清掃員は真夏であっても以下のような対策をしています。

  • 防護服やゴーグルの着用
  • オゾン燻蒸などを使った室内の除菌
  • 体液や血液に噴射する殺菌剤

 

腐敗が進んだ遺体があった現場を自力で掃除するのは、かなりリスクがありますのでご注意ください。

 

周囲に迷惑がかからない

「死臭がひどいので、部屋を換気しよう!」と窓を開けたり、換気扇を回したりしてはいけません。

 

なぜなら、周囲に死臭が漏れ、近隣トラブルに発展したケースがあるからです。

 

そんなときこそ特殊清掃業者に依頼すれば、以下のように周囲への配慮ができます。

  • 悪臭を漏らさずに清掃する
  • 悪臭を確実に取り除ける
  • 除菌などを通じて衛生的なリスクを下げられる
  • ハエやウジ虫、ゴキブリへなどの害虫を駆除してくれる

 

特殊清掃業者へ依頼すれば、現場を知り尽くしたプロならではの対策で隣人トラブルもしっかり防げます。

 

短期間で原状回復できる

専門的な知識と熟練した技術により、原状回復に必要な作業をスピーディーにしてくれるからです。

 

孤独死によって遺体が腐敗している場合、原状回復が遅れるほど以下のようなリスクが拡大します。

  • 体液や血液の床や壁への染み込み
  • 悪臭などによる近隣トラブル
  • かかり続ける賃料
  • 害虫の大量発生

 

原状回復までのスピードが速いので、近隣住民への影響も抑えられます。

 

特殊清掃業者に任せる2つのデメリット

メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておきましょう。

 

特殊清掃業者に依頼するデメリットは以下の2点です。

  1. まとまった費用がかかる
  2. 悪徳業者が存在する

 

まとまった費用がかかる

一般的なハウスクリーニングに比べると、まとまった費用が必要になります。

 

なぜなら、作業員にかかる負担が大きく、人件費や薬剤などの費用も多くかかるからです。

 

とはいえ、一般的には多くの方が故人の遺産から特殊清掃費用を捻出されています。ケチって精神的に疲弊したり遠回りしたりするよりも、費用がかかっても専門家に頼る価値があると判断する傾向があるからです。

 

私たちオモイデでは特殊清掃を行える業者も無料でご案内しております。お近くの優良業者ベスト5のお見積もりをすぐに届けられますので、お気軽にご相談ください。

 

悪徳業者が存在する

どんな業者にも共通して言えることですが、特殊清掃を行う業者にも悪徳業者は潜んでいます。

 

具体的には、以下のようなトラブルが発生しています。

  • きちんと清掃されず、死臭が取れていなかった
  • 強引に契約を迫られた
  • 高額な請求をされた
  • 遺品を盗まれた
  • 態度が悪かった

 

悪徳業者への対策は、以下の記事も参考にしてみてください。

>> 【トラブルを事前に防ぐ!】遺品整理でやばい業者の5つの特徴と対策

 

今日からできる!孤独死に備える6つの対策

孤独死は高齢者に限った話ではありません。

 

一人暮らしするすべての世代にかかわる問題です。大切な家族を守るためにできる対策についても把握しておきましょう。

 

具体的な対策は、以下の6つです。

  1. 親族と定期的に連絡をとる
  2. 周囲の人との交流をはかる
  3. 訪問系サービスを利用する
  4. 見守りサービスを活用する
  5. 見守り家電を設置する
  6. 葬儀社に前もって相談しておく

 

きちんと対策すれば、孤独死に関するあらゆるリスクを軽減できます。

 

孤独死を防ぐために、すべてチェックしておきましょう。

 

親族と定期的に連絡を取る

家族の異変にすぐに気づけるからです。

 

定期的に会ったり、曜日を決めて電話やメールのやり取りをしたりするなど、安否確認する機会を設けましょう。

 

どんなに仕事や家事・育児で忙しくても、密にコミュニケーションをとることが大切です。

 

周囲の人との交流をはかる

異変があったときに気付いてもらいやすくなるからです。

 

事実、孤独死は女性よりも男性の方が多いというデータがあります。その理由としては、女性の方が周囲とコミュニケーションをよくとっている傾向があるからです。

 

ひとりで活動しがちであれば、周囲と交われる環境を提案してあげましょう。

 

訪問系サービスを利用する

こちらも異変があったときに気付いてもらいやすいからです。

 

具体的には、以下のようなサービスを利用すると対策できます。

  • 新聞配達サービス
  • 訪問介護サービス
  • 日用品などの宅配サービス

 

定期的に誰かが家に来てれくる環境を用意してあげましょう。

 

見守りサービスを活用する

各自治体には、厚生労働大臣から委嘱された民生委員が存在します。

 

民生委員は、同じ地域に住む住民の立場から、高齢者などが孤立しないよう福祉全般の相談に応じ、必要な専門機関へつなぐサポート活動をしています。誰に相談してよいかわからない場合に頼りになる存在ですので、ぜひ活用してみてください。

 

自治体によっては見守りサービスを展開しているため、担当者の定期的な訪問により安否を確認してもらえます。

 

民生委員への相談を希望する場合は、お住まいの市区町村の福祉担当課へ問い合わせてみましょう。

 

見守り家電を設置する

近年の技術進歩により、さりげなく安否確認できる見守り家電が普及しています。

 

たとえば、下記のような家電製品の使用状況を、離れて暮らす家族のスマートフォンに通知するサービスがあります。

  • 電気ポット
  • 冷蔵庫
  • テレビ

 

また、室内に設置したセンサーが人の動きを感知し、一定時間動きがない場合に異常を知らせるシステムなどもあります。

 

生活スタイルに合わせてさまざまなタイプから選べるので、効果的に活用しましょう。

 

葬儀社に前もって相談しておく

終活の一環として、元気なうちに葬儀社へ生前相談をしておくことも、残される家族の負担を減らすための有効な備えです。

 

あらかじめ葬儀の内容や規模、費用などを具体的に決めておけば、万が一の際に家族が慌てずに済みます。

 

相談した内容や契約関連の書類、そして自身の希望などをエンディングノートに記しておくことで、もしもの時にも自分の意思を確実に伝えることができ、家族も安心できます。

 

孤独死した遺体に関するよくある質問

孤独死した遺体にまつわるよくある質問をまとめましたので、参考にしてみてください。

 

自分たちでも特殊清掃はできますか?

孤独死した遺体の腐敗が進んでいる場合は、おすすめできません。

 

なぜなら、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかるからです。

 

よくあるケースとしては、自分たちで清掃したものの死臭が消えず、結果的に特殊清掃業者に依頼するケースです。特に冬場は臭いを感じにくいので、特殊清掃は不要と判断しがちですのでご注意ください。

 

賃貸料金がかかり続けてしまったなど、時間も費用も余分にかかってしまわないように気をつけましょう。

 

遺体を引き取った警察に費用を支払う必要はありますか?

基本的に警察が行った対応はすべて遺族の負担になります。

 

一般的には下表のような費用が必要になります。

費目 費用
遺体の搬送料 10,000円〜20,000円(10㎞まで)

10㎞ごとに3,000円〜5,000円加算

※葬儀社から請求がある場合もあります

検案料 20,000円〜30,000円
行政解剖 80,000円〜120,000円

※事件性のある解剖は国が負担してくれます

遺体保管料 2,000円
死亡診断書 3,000円〜10,000円
死体検案書の発行料 30,000円〜100,000円

 

 

勘当などで絶縁された身内が孤独死した場合、どうやって親族に連絡が来きますか?

以下のような郵送物で知ることが多いでしょう。

  • 故人が抱えていた借金の督促状
  • 放置された不動産についての連絡
  • 税金や生活保護についての市役所からの連絡

 

絶縁状態であっても、相続とは無関係になるわけではありません。

 

ですので、相続放棄をするときは、相続の事実を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てを行いましょう。

 

なお、たとえ絶縁状態であったとしても、生前に相続放棄はできません。

 

まとめ

今回は孤独死による遺体の変化や、遺体を発見してから葬儀までの流れについて説明しました。

 

人間の死はいつやってくるかわかりません。もしものときに備えて孤独死について理解を深めることが大切です。

 

おさらいになりますが、孤独死による遺体を発見した後は、以下の流れで進めます。

  1. 遺体発見・通報
  2. 警察による現場検証
  3. 遺体の引き取り・安置所への手配
  4. 死亡届の提出
  5. 特殊清掃業者への連絡
  6. 葬儀・火葬の準備
  7. 行政手続き・名義変更

 

また、警察からの連絡を受けてからの流れは以下のとおりです。

  1. 警察からの電話
  2. 遺体の身元確認
  3. 警察からの事情聴取
  4. 死因の特定(検視・検案)
  5. 遺体の引き取り・安置所への手配
  6. 死亡届の提出
  7. 特殊清掃業者への連絡
  8. 葬儀・火葬の準備
  9. 行政手続き・名義変更

なお、程度にもよりますが、遺体があった部屋は特殊清掃業者の利用をおすすめします。自力で清掃するには、精神的な負担は当然のこと、衛生的なリスクや近隣に迷惑をかけてしまうリスクが非常に高いからです。

 

昨今は孤独死する人が増えており、高齢者だけでなく若者の割合も一定数あるのが現状です。大切な家族を孤独死させないために、以下のような対策をしておきましょう。

  • 親族と定期的に連絡をとる
  • 周囲の人との交流をはかる
  • 訪問系サービスを利用する
  • 見守りサービスを活用する
  • 見守り家電を設置する
  • 葬儀社に前もって相談しておく

 

想像したくもない内容だったかもしれませんが、孤独死した遺体の壮絶さや悲惨さが伝わったかと思います。だからこそ、大切な人を守る対策を生前にしっかりしておきましょう。